京王電鉄株式会社(以下、京王電鉄)とAI研究に取り組む坂本真樹教授(電気通信大学)の共同出資により設立されたベンチャー企業「感性AI株式会社」。

京王電鉄が2026年に導入する新型通勤車両「2000系」は、外観と客室のデザインに独自のAI技術「感性AIアナリティクス」を活用したといいます。

この「感性AIアナリティクス」とは、どのような技術なのでしょうか。また、新しい通勤車両のデザイン開発にどう生かされたのでしょうか。

「感性の関わる分野」で活用できるツール

「感性AIアナリティクス」とは、消費者データを学習した、イメージ分析AIツールです。ネーミングやキャッチコピー、パッケージを読み込ませると、デザインなどから受けた印象を瞬時に数値化・分析するといいます。

「人のうちに秘めた感覚を理解し、表現をサポートしてくれるAI」をうまく取り入れることによって、アンケート調査などを行うことなく、瞬時にアイデアのテストを行えるとのこと。

感性AIでやさしさ・安心をデザイン

この「感性AIアナリティクス」を活用して、新型通勤車両「2000系」では、「もっと、安全に、そして安心して、これからもずっと、のっていただける車両を。全ての世代に、やさしく、そして、ワクワクしてもらえる車両を。」というコンセプトにそった車両デザインを開発。

具体的には、車両外装・内装に、円をモチーフとした模様を多く取り入れることで、多くの人が優しさや安心を感じられる空間を表現しているそうです。


新型通勤車両「2000系」のイメージ

<参照>

外観および客室デザインに感性AIの技術や『感性AIアナリティクス』を活用した京王電鉄新型通勤車両「2000系」が2026年に導入されます