プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」には、チームの選手をテーマとした応援・記念弁当が作られるたびに、その選手が成績不振や故障を起こしてしまうという「弁当の呪い」 が知られている。この呪いは、プロ野球の都市伝説の中でも特に知られていたものであり、この呪いを恐れて弁当の販売を断った選手もいたほどであったと言われている。
千葉市付近を拠点として駅弁を販売する万葉軒が、1996年に当時エースであった伊良部秀輝(いらぶひでき) 選手をモチーフとした「決め手はフォークだ!イラブ弁当」を販売し、これ以降、千葉マリンスタジアムでは人気選手をモチーフとした弁当が発売さ れることとなった。しかし、3年連続の二桁勝利を記録し、 2年連続の最優秀防御率タイトルの獲得をした伊良部選手は、球団との確執によりメジャーへ移籍、 そこでも入団先についてひと悶着を起こしていたという。こうしてイラブ弁当は、「弁当の呪い」 第1号となってしまったのである。
二人の守護神として登用されていた河本育之(かわもとやすゆき) ・成本年秀(なりもととしひで)両選手の「 ダブルストッパー弁当」が発売、 のちに両者とも故障によって退団や他球団へ移籍。フリオ・ フランコ選手は「フランコフルト弁当」が発売後、 不振により1年で解雇となる。黒木知宏(くろきともひろ) 選手は「ジョニー黒木弁当」の発売直前、 故障してその後長期リハビリとなってしまう。石井浩郎( いしいひろお)選手の「石井浩郎弁当」が発売、 直後に故障しプライベートでは離婚。小坂誠(こさかまこと) 選手の「小坂スチール弁当」が発売、 その直後故障によって100安打50盗塁の記録がストップしてし まう。
ここまででも充分に恐ろしい話であるが、さらに恐ろしい事態が起こっている。ロバート・ ローズ選手をモチーフとした「ローズ勝つ弁当」に至っては、 発売企画中に本人が28日で退団してしまった。ボビー・ バレンタインの「バレンタイン弁当」および「マリン弁当」 の発売後には、 なんと5連敗するというチーム全体に降りかかる呪いとなった。その後もネイサン・ミンチー選手が「ミンチー勝つ弁当」 発売後に手術のため帰国、イ・スンヨプ選手が「 プルコギ牛丼弁当」を発売したシーズン後に退団し移籍、 そしてベニー・マグバヤニ選手に至っては「ロコモコランチ」 が第1弾、第2弾と発売されており、それぞれの第1弾後に首位転落、 第2弾後には故障により登録抹消となっている。 後半になって外国人選手が多くなっているのは、 日本人選手が呪いを恐れたために拒否をしていたからであると言わ れている。
このように恐ろしい弁当の呪いであるが、 なんと近年では弁当の呪いがその他の飲食にも広がっていると言われている。チームが勝った時に販売されるという「白星サワー」 は、発売してから全く勝てなくなり、また「逆転丼」 というメニューも、発売後逆転できなくなったというのである。 さらに、弁当の制作を拒否したと言われている福浦和也( ふくうらかずや)選手が、福浦グッズとして「日本酒はっちゃく」 を発売すると、開幕からの絶不調に見舞われ野手転向後キャリアワースト記録を出 してしまうこととなってしまった。
当然ながら注意して欲しいのは、 こうした呪いはあくまで都市伝説であり実際に弁当が発売されても成績を残した選手はいるということだ。また、弁当の呪いについては他球団でもそれらしき事例が報告されており、千葉ロッテに限ったことではない。もっとも、千葉ロッテが特出して“被害”が多かったことは間違いない。モチーフとなった人気選手がトラブルに見舞われてしまうのではなく、その逆で人気選手という立場ゆえトラブルに見舞われやすいことが災いした結果なのかもしれない。
【参考記事・文献】 ・呪いのアスリート弁当
・【都市伝説】千葉ロッテの闇とは!? 球界の怪奇現象などについて語る!
【文=黒蠍けいすけ】
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
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提供元・TOCANA
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