ベトナム1部コンアン・ハノイFC所属のベトナム代表MFグエン・クアン・ハイに、Jリーグ挑戦の可能性が浮上。ベトナムメディアは移籍先候補として浦和レッズと北海道コンサドーレ札幌を挙げているが、札幌は年俸等の条件面で不利だという。
現在27歳のクアン・ハイは、左利きの攻撃的MF。ベトナム1部のハノイFCで5年以上にわたりプレーした後、2022年7月にフランス2部ポーFCへ加入。史上初めてフランス挑戦を果たしたベトナム人選手として歴史に名を刻んだものの、リーグ戦でスタメン出場2試合に終わり、わずか1シーズンで退団。昨年7月にコンアン・ハノイFCへ加入すると、2023/24シーズンのベトナム1部リーグでは16試合の出場で7ゴール2アシストをマークしている。
クアン・ハイの去就を巡っては、ベトナムメディア『DAN VIET』が今月17日に「彼とコンアンの契約は今年6月に満了を迎える。彼は契約更新をしない予定だ」とした上で「浦和がベトナム代表のスター選手獲得を検討」「彼はJ1所属クラブから関心を寄せられているが、おそらく札幌だ」と伝えていた。
するとベトナム紙『Bao Dan tri』は18日に「クアン・ハイがJリーグ移籍する場合、年俸額の低さに驚く」と見出しをうち、「クアン・ハイの加入するJリーグクラブは、札幌になる可能性が高い。両者は1年半契約を結ぶ準備ができている」とリポート。年俸額について「現在の月給1億ドン(約60万円)や、グエン・コン・フォンが横浜FCで受け取っている金額よりも安い。ただ、彼にとって年俸の低さは障害にならない。日本のサッカー環境はフランスよりも快適である」と綴っている。
なお、札幌の運営会社『株式会社コンサドーレ』は、2023年度の純損失4億1202万2000円と6期連続赤字である。昨季終了後に外国籍選手を獲得しなかっただけに、補強予算が限られている可能性も考えられる。