ロマーリオ 写真:Getty Images

 5月18日に行われた、リオデジャネイロ2部(カンピオナート・カリオカ)アメリカRJとペトロポリスの対戦。元ブラジル代表FWロマーリオ(58歳)がアメリカRJで現役復帰するとして注目されたが出場ならず、同クラブは2-0で勝利するも多くのサポーターが不満を募らせた。

 ロマーリオは、かつてPSVアイントホーフェン(1988-1993)やバルセロナ(1993-1995)などでプレー。ブラジル代表としてはアメリカで行われた1994年のFIFAワールドカップ優勝に貢献し、最優秀選手にも選ばれている。2009年現役引退するも、今年4月にアメリカRJと15年ぶりに契約し現役復帰が決まった。

 ロマーリオがペトロポリス戦に出場した場合、現在ポルトガル2部のオリヴェイレンセでプレーするキングカズこと元日本代表FW三浦知良(57歳)の記録を超え、世界最高齢のプロ選手になるはずだった。同試合ではアメリカRJが2点リードをしていたにも関わらず、ロマーリオは途中出場にさえ恵まれなかった。

 記録的な瞬間を見ようとスタジアムに足を運んだサポーターは「虚偽の広告」、「ロマーリオのプレーを見るためにこの試合を見たのに」、「監督は警告を受けるでしょう」などと、SNSで裏切られた気分を表している。

 現役から15年退いていたローマリオは、コンディションを戻すのに苦労している模様。今後もフル出場は難しいと言われている。2023/24シーズン、オリヴェイレンセで多くの試合でベンチ入りし、カップ戦を含む5回の出場を果たしている三浦の記録を超えられるかどうかは不明だ。