日本代表の一員としてFIFAワールドカップ3度出場の過去を持つ本田圭佑氏が、タイ代表指揮の可能性を示唆した模様。タイメディア『ballthai』が今月18日、同国代表率いる石井正忠監督と本田氏の会談を報じている。
国際サッカー連盟(FIFA)総会に出席のため、タイ入りした本田氏。17日にはX(旧ツイッター)で「FIFA議会(in Bangkok)。初めて出席したけど、良いところも悪いところも大体イメージは掴めた」と投稿し、日本のサッカーファンの反響を呼んでいた。
本田氏と石井監督の会談では、本田氏がU23タイ代表を率いる可能性について議論が交わされたとのこと。『ballthai』によると、同氏は石井監督との会談後、自身の今後について以下のように語ったという。
「U23など、年代別の代表チームを指揮することにはまだ興味がないですね。今後、石井さんとタイサッカー協会の契約が切れた後、タイ代表チームをW杯出場へ導くことを夢見ていますから。タイ代表監督になるための準備はできていますよ」
MFスパチョーク・サラチャート(北海道コンサドーレ札幌)、MFエカニット・パンヤ(浦和レッズ)の他にも、DFティーラトン・ブンマタン(ブリーラム・ユナイテッド)、MFチャナティップ・ソングラシン(BGパトゥム・ユナイテッド)と元Jリーガーも擁するなど、タレントが豊富なタイ代表。昨年11月に石井氏が同国代表の監督に就任すると、今年1,2月開催のAFCアジアカップでベスト16入り。タイサッカー協会(FAT)が同監督の手腕を高く評価すると、両者は大会終了後に2026年7月までの契約延長で合意に達している。
東南アジア屈指の強豪国として日本国内でも知られているだけに、本田氏は「タイ代表の選手たちのクオリティーは、W杯でプレーするのに十分だと感じています。日本代表よりも優れた要素が備わっていますからね。規律の面に関しては、日本代表の良い部分をタイ代表も活かしてほしいですね」と指摘。「W杯予選で成長を遂げた選手もいますし、親善試合で日本代表とタイ代表が対戦したいですね」と、今年1月1日につづく両国の再戦を期待している。