ようやく暖かくなり、そろそろナマズも動き始める季節だ。3月末に訪れた日光川は単発のバイトが3回だけ。そこで4月14日の夜、雪辱を果たすべく愛知県稲沢市周辺のポイントに足を運んでみた。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)
ナイトゲームでナマズを狙う
現地に到着したのは午後7時半。早速前回と同じポイントでキャストを開始する。先発ルアーはサーフェスクランクのふく零。スローの表層引きで誘っていくが、反応はない。ひと通り探ったところでジッターバグに変更するが、こちらも無反応だ。
とはいえ、もう4月も半ば。魚がいれば、いくら何でも反応くらいはあるだろう。そう考えてしばらく周辺を探り歩いてみたが、状況は変わらない。そこで気分転換も兼ね、大きくエリアを変えてみた。
善太川へ移動
向かったのは津島市の善太川。道路脇のスペースに車を止め、足を使って広範囲を探り歩く。ところが、こちらも反応はいまひとつだ。護岸際でバフッというバイトはあったものの追い食いもなく、魚の気配が感じられない。だが、例年なら普通に釣れている時期なのだ。ましてや、今回のような水深の浅い都市型河川は水温も上がりやすい。
そこでナマズが着きやすい護岸際に狙いを絞り、岸と並行にキャストしながら流域をしらみつぶしに探る。こんなことができるのも今の季節だけ。盛期になれば草も伸び放題で、ヤブこぎは避けられない。
しばらく探り歩くと、対岸にぽっかりと口を開けた暗渠(あんきょ)を発見。その先は用水路だが、土手の部分がトンネル状になっている。これは間違いない。いい所にルアーが入れば確実に出る。ただ、お世辞にも高活性とは言えない状況だけに、ミスキャストは命取りだ。
トンネル内で水面爆発
水路の幅は15mほどだろうか。暗渠の前ギリギリに狙いを絞り、こん身のキャスト。ルアーにセットしたケミホタルが弧を描きながら暗渠に吸い込まれる。
と、次の瞬間、バフッという音とともに水面が盛り上がり、ルアーが弾き飛ばされた。食い損ねたかと思ったが、そのままリトリーブすると激しい追い食い。ミスバイトを繰り返しながら足元までチェイスして来たところで、ようやくケミホタルが水中に沈んだ。
ここまできても安心はできない。アワセと同時にスッポ抜け、なんてケースも珍しくないのだ。聞きアワせるようにフッキングを入れるとサオ先が絞り込まれた。