自宅でも外出先でも使えるスタイリッシュなポモドーロタイマー「TickTime」

 元祖のポモドーロテクニックでは、トマト型のキッチンタイマーを使っていたのだが、その進化型キッチンタイマーともいえるのが「TickTime」だ。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=TickTime、『BCN+R』より 引用)

 TickTimeの魅力は、まずデザイン。シンプルな六角柱型の側面には3、5、10、15、25、30の数字が配されていて、上部に美しいカラー液晶がある。見るからに、先進性が感じられて、このタイマーを使うというだけでテンションが上がる。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=TickTime側面、『BCN+R』より 引用)

 使い方もすさまじくシンプルで、計測したい時間の数字を上にして、TickTimeを横に寝かせるだけ。これだけでカウントダウンがスタートする。横倒しにするとちょうど正面を向くカラー液晶に残り時間が出るのだが、ホワイト、グリーン、イエロー、オレンジ、レッドの5色の表示がとても未来的だ。

 残り時間は液晶中心部の数字と、それを囲むように配置されているサークル上のドットで表現される。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=TickTime液晶画面、『BCN+R』より 引用)

 時間を数値で把握するだけでなく、サークルドットで量的にも把握できるようになっているのだ。

 ポモドーロタイマーとして使う場合は、「25」の面を上にしてワークタイム25分間に集中したあと、「25」の面の反対側が「5」の面になっているので、くるりと反対側を上にして倒すだけで、5分間の休憩モードに入れる。

 タイマーの終了音はオーソドックスな「ピピピッ」というアラーム音だが、5段階の音量設定ができる。最小のボリューム音でも十分な大きさなので、ポモドーロテクニック中なら最小音量でOKだ。15分や30分のタイマーモードもあるので、これらは仮眠を撮る時にちょうどいい。その時には最大音量にしておくと寝過ごさないで済む。

 オフィスや図書館、静かなカフェなど、音を出しずらい環境でも使えるように、消音モードとバイブレーションモードも搭載している。消音モードはタイマー修了時にTickTimeの側面の数字が点滅するだけなので静かだが、手元から離れたところに置いた場合は気付かない可能性が高い。

 そんな場合はバイブレーションモードにしておけばいいが、このバイブレーション、かなり強力なのでテーブルの上などかたいところに置いておくと、かなりバイブレーションの音が響く。非常に静かな場所で使う場合は、コースターやハンカチなどの上に置いておくのがいいだろう。

 TickTimeの底面にはマグネットが埋め込まれていて、冷蔵庫などに貼り付けることができるので、ポモドーロタイマーの元祖であるキッチンタイマーとしても使えるが、磁力はとても弱いので、ちょっと手などが当たると脱落する危険性がある。3分のモードはカップラーメン用なのかと思われる。

残り時間を量的に把握したい人におすすめ「ビジュアルバータイマー」

 物理的なポモドーロタイマーとしてはTickTimeが完璧、と思って愛用している筆者ではあるが、2024年4月に発売されたキングジムのビジュアルバータイマーという製品にはハートを奪われて、即買いしてしまった。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=ビジュアルバータイマー、『BCN+R』より 引用)

 ほぼ完璧と思われるTickTimeだが、弱点は二つある。

 一つは値段だ。スタイリッシュで独創的な使用感が魅力ではあるのだが、タイマーに6490円(24年4月末時点でのAmazon.co.jp価格)というのは、なかなか手が出しにくい。筆者もTickTimeを購入するまで、「いらないよな、いやほしい、でも高い、しかしかっこいい……」とずいぶんと迷ったのだ。まあ、結局買ってしまったし、非常に満足しているので文句はないのだが、この値段は万人には勧めにくい。

 もう一つは残り時間の量的な把握だ。サークルドットで残り時間をボリュームとしてみることはできるのだが、液晶画面が小さいので一目で把握できる、とはいい難い。さらに、本体を横に倒して使うという使用方法であるため、手元近くに置いていると液晶画面全体が見えにくい。

 さらにさらに、ポモドーロタイマーとして使う場合は「25」の面を真上にするのだが、そうすると液晶表示は45度斜めになるので、これがサークルドットの残量を分かりにくくしているのだ。

 そこで、新たに購入したのがキングジムのビジュアルバータイマーである。このタイマー、残り時間を数字と横長の棒グラフ的な液晶表示(ビジュアルバー)で把握できるようになっている。このバーがめちゃくちゃみやすいのだ。

 ビジュアルバーのサイズは縦2cm×横8cmとかなり大きいので、少々離れたところに置いてもはっきりと見える。手元に置いても液晶面が少し斜めになっているのでとてもみやすい。また、TickTimeと違って、どのような置き方をしてもいいので、液晶面を上に向けてもOKだ。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=残り時間が把握しやすい、『BCN+R』より 引用)

 残り時間を数字ではなく、ボリュームとして把握したい人に最適なポモドーロタイマー、それがビジュアルバータイマーなのだ。自由にタイマー時間を設定するモードと、二つ設定したタイマー時間を交互に繰り返すモードがある。

 後者のモードで使うとポモドーロタイマーになる。この二つのタイマーのセットを何回繰り返すかも設定できるので、オリジナルのポモドーロテクニック通り4回にセットすると2時間の集中ワークとなる。

タイパが200%アップ! ポモドーロアプリとタイマー機器で日常は激変
(画像=モード変更ボタン、『BCN+R』より 引用)

 筆者の場合、2時間はしんどいので、3回リピートの90分で使っている。大学の講義時間と同じだ。

 ビジュアルバータイマーは、自宅で使うアラームオンのモードと、静かな場所で使う消音モードが用意されているが、残念ながらバイブモードがないので、ワークに集中しすぎているとタイマーが終了したことに気付かない可能性はある。

 なので、ビジュアルバーで残り時間をチラチラと確認しながら作業する、というのがこのタイマーの使い方として良いのではないか、と思っている。あるいは、自宅で作業する時はビジュアルバータイマー、外出時に静かなカフェで作業する時はTickTimeを持ち出す、という贅沢な使い方が良いかとも思っている。

 どちらのタイマーも持ち出していなくて、外出時にポモドーロテクニックをやりたくなったら、iPhoneのFocus To-Doの出番というわけだ。

■質の高い人生を送ろう!

 ポモドーロテクニックは、どのような場所や状況でも柔軟に適応可能で、タイパが激アガりする効果的な時間管理法だ。今回紹介したどのポモドーロタイマーを使っても、緊張感と集中力をもって作業ができる。ビジュアルバータイマーのように、作業時間をボリュームとして把握するツールを使えば、グングンと持ち時間が減っていくのを実感するので、時間の大切さがより身に染みわたる。

 環境や作業に合ったポモドーロタイマーを使うことで、日々の作業効率が向上し、時間の価値を最大限に活用することが可能になる。仕事だけではなく、読書や運動など日々の生活のあらゆる面でポモドーロテクニックを取り入れれば、質の高い人生を送れるだろう。(3Dデザイナーズスクール 学長・西脇 功)

■Profile
西脇 功
3Dデザイナーズスクール学長。製薬会社勤務を経て、1987年にApple社のMacintoshに出会いコンピュータ業界へと転進。IT系企業数社でコンテンツマーケティング、広報・宣伝のプロとして活動。製品導入事例の執筆、オウンドメディアのWebサイト立ち上げからコンテンツ作成までを一人で担当。2020年独立し、合同会社「天使の時間」を設立。3DCGソフト活用のためのオンラインスクール運営や、Webメディアへの記事執筆を行っている。

提供元・BCN+R

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