サンフレッチェ広島所属DF佐々木翔は、今月15日開催の明治安田J1リーグ第14節の鹿島アントラーズ戦でフル出場。試合後、エディオンピースウイング広島ゴール裏のサポーターに対する振る舞いで批判を浴びる中、広島サポーターグループ『URSUS広島』の創設者が同選手の批判に反論。アルビレックス新潟戦におけるDF新井直人を巡るサポーター問題にも言及した。
広島加入から10年目のシーズンを迎えている佐々木は、今季もここまでリーグ戦全試合でスタメン出場。守備陣の中心選手としてチームを支えているが、鹿島戦ではMF越道草太との連係プレーで課題を抱えるなど、低調なパフォーマンスを露呈していた。
広島が先月13日開催の第8節アビスパ福岡戦からリーグ戦で4分2敗と振るわないこともあり、鹿島戦後にはホームゴール裏からブーイングが発生。ゴール裏のサポーターに向けて挨拶をする際、キャプテンの佐々木がチームメイトよりやや早めに挨拶を切り上げた。
このシーンが一時Xで拡散されると、サポーターから賛否両論含めて様々な意見が噴出。「キャプテンがこれだとダメ」「残念だし、腹立つ」などと同選手への批判や攻撃的なコメントも見受けられている。
そんな中、新型コロナ感染拡大以降、グループとしての活動を休止している『URSUS広島』の創設者は、16日にXを更新。「佐々木の挨拶が賛否両論なわけだけど。俺の勝手な考察ね」と切り出すと、「例えばサポーターに不信感を持ってるとしたらどうだろう。 新潟の件で、グループは直接吉田や前日練習でキャプテンにチームにそして本人新井に謝罪したんかね?してないとするならば。いいよ、そんな人らに批判される事はない。はよ引き上げよ?ってなっても不思議じゃなくない?」と、今月3日にデンカビッグスワンスタジアムで開催された第11節新潟戦で、「広島の男 新井直人 俺達と共に」と書かれた横断幕掲出という違反行為に言及。
「何も知らないから憶測だけど」と断った上で、「佐々木が100%悪いみたいな書き方もどうかと思うし。 いろんな見方してみてバラバラにならない方法を考える必要があるんじゃない?」と選手、サポーターの一致団結へ必要なことについて私見を述べた。
新潟戦における違反行為を巡っては、広島が今月10日にクラブ公式サイトを通じてサポーター4名への処分内容を公式発表。新潟から掲出禁止との事前通達を受ける横断幕の掲出を主導したサポーター1名に10試合、横断幕を掲出したサポーター3名に5試合の入場禁止処分を科している。一部サポーターによる違反行為が、選手との関係に影響を及ぼしている可能性も否定できない。