セリエA(イタリア1部)ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今夏残留が濃厚とみられている。しかし同クラブ幹部は、依然として退団の可能性があることを明かしたという。
マウリツィオ・サッリからイゴール・トゥドールへの監督交代後、リーグ戦全試合でスタメン出場するなど序列アップが顕著である鎌田。今年6月に契約満了を迎える中、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は今月7日に「鎌田はロティート会長に契約延長の意思を伝えた。トゥドール監督のおかげで、サッリ前監督時代とは考えが変わった」と、残留へ傾いている現状を伝えていた。
ただ一方で、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は今月15日、イタリアメディア『メディアセット』のインタビューで「鎌田とはまだ話していないし、そういうことを話す時間もない。今はシーズン終盤の戦いに集中している」と白紙を強調している。
鎌田の去就を巡って混とんとした状況が続く中、ラツィオのアンジェロ・ファビアーニSD(スポーツディレクター)は16日、ローマの地元メディア『Radio Sei』の番組に出演。「現時点で、鎌田は100%残留するだろうが、状況は常に変わる可能性がある」と前置きした上で、以下のように述べている。
「去就の行方の運命は、選手側が握っている。最近行った交渉で、彼がここに留まることにとても満足していることは把握できた。もし彼らが最後の最後に考えを変えたとしても、我々ができることはわずかだ」
残留時の契約期間について、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』が「ラツィオは3年間の契約延長という一方的なオプションを有しているが、鎌田は1年間の契約延長を要求」とリポート。『コリエレ・デッロ・スポルト』は鎌田の残留報道を特集した際に、「3年間か1年間か、現時点では分からない」と綴っている。