日本代表MF鎌田大地は、セリエA(イタリア1部)ラツィオ残留が濃厚と報じられていたが、ここに来て退団の可能性が再浮上。今月15日、イタリアメディア『メディアセット』が同クラブのクラウディオ・ロティート会長の発言内容を報じている。
今年6月に契約満了を迎える鎌田は、マウリツィオ・サッリ前監督のもと控え要員に甘んじていたが、今年3月にイゴール・トゥドール氏が指揮官に就任したことにより序列がアップ。4月以降はリーグ戦全試合でスタメン出場するなど存在感を発揮しており、日本代表復帰も現実味を帯びている。
同選手の去就を巡っては、複数のイタリアメディアが今年3月に「鎌田はすでに退団の意思を伝えている」とリポート。しかし、トゥドール監督から高い評価を受けていることもあり、イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は今月7日に「鎌田はロティート会長に契約延長の意思を伝えた。トゥドール監督のおかげで、サッリ前監督時代とは考えが変わった」と綴るなど、残留が既定路線だと報道。契約期間に関しては、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』が「ラツィオは3年間の契約延長という一方的なオプションを有しているが、鎌田は1年間の契約延長を要求」と伝えており、『コリエレ・デッロ・スポルト』も「3年間か1年間か、現時点では分からない」としている。
しかし、『メディアセット』によると、ロティート会長は鎌田の今後について「鎌田が残るとしたら?彼とはまだ話していないし、そういうことを話す時間もない。今はシーズン終盤の戦いに集中している」と白紙を強調。同メディアは会長のコメントを受けて「鎌田はラツィオ残留から遠ざかっているように見える」と綴っており、退団の可能性に触れている。
鎌田の年俸については、『イル・メッサジェッロ』が3年間の契約延長オプション発動時の場合として「現在と同じく300万ユーロ(約4億9000万円)だ」と伝えている。年俸を巡る両者の駆け引きも考えられる。