名作絵本『ねないこだれだ』の誕生50周年を記念して、絵本作家のせなけいこさんの原画展が東京・松屋銀座で開催されます。開催期間は2020年12月27日(日)~2021年1月12日(火)の16日間。会場には、子どものための楽しい仕掛けも用意されています。親子で一緒に楽しめるせなけいこ展は、年末年始のちょっとしたおでかけにぴったりです。

目次

せなけいこ展のみどころをチェック

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会場風景(大阪会場の様子)(写真=るるぶkidsより引用)

子育てに奔走する中、37歳で絵本作家としてデビューしたせなけいこさん。以来、おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法を用いて生み出したシンプルながらも独創的な絵本は、世代を越え、多くの親子に読み継がれるロングセラーとなっています。今回の展覧会では、絵本デビュー作の「いやだいやだの絵本」4冊シリーズをはじめとする絵本原画や貴重な資料など、約250点もの展示が予定されています。これまであまり知られていなかった、絵本作家デビュー前の幻燈や紙芝居の仕事もひもとかれます。

デビュー作「いやだいやだの絵本」などの原画を公開

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『いやだいやだ』(1969年、福音館書店) ©Keiko Sena(写真=るるぶkidsより引用)

デビュー作は、せなけいこさんご自身の息子さんが好きなディック・ブルーナの「うさこちゃん」の続きをつくろうと、ポスターの裏紙を台紙に、包装紙やチラシといった身近な紙を貼り絵にした手づくり絵本がもとになりました。“おかあさんのつくった絵本”というキャッチコピーで発売されると、翌年にはサンケイ児童出版文化賞を受賞。ねないこをおばけが連れて行ってしまう代表作『ねないこだれだ』は、これまでにおよそ300万部以上の発行部数を記録し、多くの親子に読み継がれています。
 

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『ルルちゃんのくつした』(1972年、福音館書店) ©Keiko Sena(写真=るるぶkidsより引用)

デビュー前の仕事も紹介

せなけいこさんは、19歳で童画家・武井武雄氏の弟子となり、雑誌・書籍のイラストや紙芝居、フィルムに光を当てて投影する「幻燈」などの仕事を手がけていました。当時の資料やスケッチなどを交えながら、これまであまり知られていなかった絵本作家デビュー前の軌跡をたどります。

人気の「めがねうさぎ」シリーズの原画も公開

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『めがねうさぎ』(1975年、ポプラ社) ©Keiko Sena(写真=るるぶkidsより引用)

現在も読み継がれる代表作の一つ「めがねうさぎ」シリーズ。めがねが必要になった小学生の息子さんが楽しくめがねをかけられるようにという思いから生まれました。二人の子どもや、飼っているうさぎとの暮らしからアイデアを得て描かれた作品が紹介されます。

おばけとゆうれい

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『ねないこだれだ』(1969年、福音館書店) ©Keiko Sena(写真=るるぶkidsより引用)

せなけいこさんの主要な題材の一つである、おばけとゆうれい。「ゲゲゲの鬼太郎」が好きだった息子さんが友達になれるおばけを、と思ったのが描くきっかけとなり、また噺家の夫のおかげで落語から題材をとった作品もあります。『ひとつめのくに』『くずかごおばけ』などからえりすぐった原画で、おばけとゆうれいの絵本の世界を楽しめますよ。

最近の活躍も紹介

2000年代に入り、20年以上の時を経て「めがねうさぎ」の新作が出版されたり、かつての幻燈や紙芝居などとして世に出た作品が、絵本として新たに出版されています。数十年を経ても色あせないせなけいこさんの作品の魅力に注目しましょう。

せなけいこさん プロフィール
絵本作家。1931年、東京都生まれ。童画家・武井武雄に師事して絵を学んだ後、1969年「いやだいやだの絵本」4冊シリーズで絵本作家デビュー。うち1作の『ねないこだれだ』のおばけは、せな作品のトレードマークともいえる存在になった。続く「あーんあんの絵本」4冊シリーズ、 「めがねうさぎ」シリーズなど、今に読み継がれる名作を多数生み出し、あらゆる世代に支持されている。

気になる!約140種類のせなけいこ展オリジナルグッズ

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「せなけいこ展」図録 2000円(税別)(写真=るるぶkidsより引用)

会場でしか手に入らない展覧会オリジナルグッズはなんと約140種類!
なかでも「せなけいこ展」公式図録は、会場で展示される原画のほぼすべてが収録されているほか、絵本作家デビュー前の紙芝居や幻燈の仕事も紹介されています。貼り絵のつくり方解説、ご自宅の本棚紹介などの内容も充実。せなけいこさんの創作の全貌を、300ページの大ボリュームで楽しむことができます。
 

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マグカップ 全2種 各1350円(税別)(写真=るるぶkidsより引用)
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マルチクロス 全2種 各900円(税別)(写真=るるぶkidsより引用)

ほかにはポストカード、A4クリアファイル、マルチクロス、眼鏡ケース、マグカップ 、Tシャツ、マスキングテープ、ランチボックスなど、多彩なグッズが販売される予定です。
さらに、松屋銀座会場のみで販売される数量限定のマフラーや、松屋銀座会場から発売開始となる様々なせなけいこさん関連グッズの新商品もたくさん。お見逃しなく!

なお、せなけいこ展の入場券を持っていない方のグッズコーナーのみの入場はできませんのでご注意を。
 

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【新商品】マフラー(数量限定) 5000円(税別)(写真=るるぶkidsより引用)
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【新商品】がま口ポーチ 全4種 2300円(税別)(写真=るるぶkidsより引用)

期間限定!せなけいこ展コラボカフェも登場

せなけいこ展の開催期間中、松屋銀座8階レストランシティ内 MGカフェにて、「せなけいこ展」とコラボレーションしたメニューが提供されます。詳細は未定ながら、『ねな いこだれだ』『おばけのてんぷら』『めがねうさぎのうみぼうずがでる!!』からおばけやうさぎをモチーフに、サラダプレートやデザート、ドリンクメニューが提供される予定とされています。どんなメニューが登場するのか楽しみですね。

せなけいこ展 開催概要

開催期間 2020年12月27日(日)~2021年1月12日(火)
開催場所 松屋銀座8階イベントスクエア
開催時間 午前10時~午後8時
※12月27日(日)、1月11日(祝・月)は午後7時30分、12月31日(木)は午後6時、最終日は午後5時閉場。1月1日(祝・金)は休業
※入場は閉場の30分前まで
入場料金 一般1,200(900)円、高校生700(500)円、中学生500(400)円、小学生300(300)円
※()内は前売り料金。前売券は12月26日(土)までローソンチケット(Lコード:39900)にて販売
※混雑の際は、入場者数の制限あり(整理券を配布)
URL https://www.asahi.com/event/senakeiko50th/

ローソンチケットで「優先入場券」が発売

新型コロナウイルス感染拡大予防の観点で、入場者数の制限が行われます。せなけいこ展ではスムーズな入場を実現するために、「優先入場券」が用意されています。ローソンチケットのみで販売される「優先入場券」を購入しておくと、指定日の午前10時-午後1時まで限定で、入場時に通常待機列とは別の優先レーンから入場することができます。会期中、いつでも入場できる通常チケットもあるので、自由に選ぶことができます。

提供元・るるぶkids

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