新聞は無くなる運命か?
新聞が無くなるか、といえば細々と頑張る、だがメディアは無くならない、だけどメディアの媒体は新聞でもないし、地上波のテレビでもなくなるというのがもう少し丁寧な言い方でしょうか?新聞の利用者数、10代は2.1%、20代は2.8%。これもはや死滅状態であります。この%はもっと下げる余地があると思います。では誰が読んでいるのか、といえば60代が46.1%です。今年1月の新聞発行部数、大手5社の総数は1340万部。ざっくり人口の1/10。前年比では128万部減であります。
新聞がなぜ不人気かといえば読んだ後、邪魔になる、これが一つの理由。それに誰が配達するのでしょうか?苦学生なんて最近聞きません。ちなみに私だって日本の新聞は複数紙、購読していますが、ちゃんとオンラインでお金を払っています。つまり報道は必要なんですがどうやって見るかが変わったわけです。一方、テレビニュースがあるじゃないか、と言われるでしょう。テレビは放送時間という縛りがあるので報道内容がリードの部分ぐらいしかなく深堀されず、更にお天気の話が非常に長いのです。日本人は異様に天気の報道がお好き、と言わざるを得ません。
自動車会社が減るべきと話す前に新聞会社はどうなの?と聞かれればこれは主義主張の話なので発行部数が80万部台まで落ちた産経でも「ネバーギブアップ!頑張ります!」でしょう。日経も最近は記事に長文ものが増えて記者の張り切りぶりは伝わります。では大衆紙の購読者層は何を期待しているのか、と言えばそんなに深掘りの情報は趣味の記事以外は興味なく、殺人、詐欺、火事といった感性に響く右脳刺激型の社会記事に興味があるのです。茶の間で家族でニュースを見ていたら分かるでしょ。「まぁ」「へぇ」と声を上げるおばあちゃんにお母さんは大体、社会事件に反応した時です。もしも日本人が新聞を丁寧に読み解いていたら知識量は世界最高水準のはず。だけどそうではないのは結局「読む時間がない」、これが最大の言い訳、Maybe じゃないでしょうか?
後記 カナダ人はケチ(Stingy)か、という質問に一般的にはYESと自他共に認める国民性。理由はさまざまのようですが、基本的に消費に対してコンサバでここだけは隣国アメリカと似ても似つかぬ消費体質であります。数日前も飲み屋に向かう途上、商店街に数ある飲食店を除くと客ゼロとか1-2組といった感じが並びます。先日行ったメキシコ料理屋は夜7時半で遂に自分達だけになり、店主は8時過ぎに店じまい。ではカナダ人は何処にお金を?といえばひたすら貯め、ファミリーツリーを太くし、子供たちに「家を買う資金だぞ」と贈与するのであります。楽しくないですよね。けち!
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年4月20日の記事より転載させていただきました。
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