タウンシップのAmazonとして拡大路線を続けるのか
Yebo FreshはECモールのような体裁ではなく、Yebo Freshという大きな仮想空間の商店の中に、個人経営者が商品を棚に置いている、いわゆる「道の駅」のような構造を採用している。たとえば顧客は食品を手に入れようとしたとき、住んでいるローカルエリアで24時間以内に配達が可能な製品を確実にカートへ入れることができるアルゴリズムを構築している。
Yebo Freshが重要視するのは「供給」という部分である。したがって、このプラットフォームが重視するのは「購入者」だけではなく「製品提供者」も同じようにさまざまなツールの提供を受け、サポートを得られる点が画一的である。
2024年現在、Yebo Freshは25のタウンシップエリアにおいて8000業種の製品の供給をサポートしている。消費者はYebo Freshに登録すればいつでも商品を簡単に購入でき、また経営者はYebo Freshを通じてサブプライヤーからの資金提供を受けることも、あらゆるロジスティックに関するサポートを受けることもできる。こうして培った膨大なデータをもとに、より適切な商品の訴求、また顧客の購買動向を察知し、仕入れや販売に生かしていくという部分は従来の大型スーパーやECと変わらないが、店舗間のネットワーク効果を生かし、個人経営者にそのデータソースを還元するという点が、大きく異なっていると言えるだろう。
Yebo Freshは、マッピング・デジタル化・強力な配送インフラの3本柱をより強固なものに構築していくことを見込んでいるようだ。タウンシップのあらゆる物理的なゲートウェイを担うプラットフォームとなる日もそう遠くはないのかもしれない。参考・引用元:Yebo Fresh
(文・獏 弥生)