インターネット調査事業を展開する伊藤忠グループのマイボイスコム株式会社は、「インターネットバンキングの利用」に関する調査を2024年1月に実施しました。
同社は定期的にインターネットバンキングの利用状況や選定時の重視点、利用意向などについて調査していて、今回は第25回目となるそうです。
利用経験者は全体の約76%
同社によると、前回行った調査結果と比較して、ネットバンキングの利用経験者は約5%増加を示したといいます。
「現在利用している」との回答は、40代~60代の男性がそれぞれ75%以上。反対に、「利用したことがない」との回答は、10代・20代・70代の女性で多く、それぞれ4割弱が未利用との結果でした。若年層の女性が利用率が少ないようです。
利用サービスは?
インターネットバンキングで利用するサービスについて複数回答式でたずねる設問では、「口座情報の照会・明細の確認(84.9%)」「振り込み・送金(78.8%)」という回答が上位に並びました。
利用しているインターネットバンキングは「楽天銀行」が49.3%でトップに。ついで、「ゆうちょ銀行」「三菱UFJ銀行」「住信SBIネット銀行」などが、それぞれ20%以上の利用率です。この設問も複数回答式で実施されています。
オンラインバンキングで頻繁に利用するサービスとして、銀行別にみていくと「楽天銀行」や「PayPay銀行」では「ネットショッピングなどの決済」が他のサービスより高い結果を示しているそうです。
楽天銀行のユーザー男性からは、「ポイント還元率、関連ECサイトでの購入に割引特典がつきやすい」ことが選定理由としてあげられているといいます。
運営企業の提供サービスと連携したキャンペーンや、高還元特典などが多く実施されていることもネットバンキングを選ぶ理由なのかもしれません。
今後も利用したいと考える人は7割以上
インターネットバンキングの利用意向を調べてみると、「積極的に利用したい」「まあ利用したい」の合計が約74%。30代~50代の男性の利用意向がとくに高いそうです。
現在、サービスを利用していないという回答者では、利用したいという意向を示す人が約16%にとどまっていることも伝えられています。
調査概要
調査対象:MyVoiceのアンケートモニター
調査方法:インターネット調査
調査時期:2024年1月1日(月)~5日(金)
回答者数:9,290人
<参照>
【インターネットバンキングに関する調査】現在利用している人は7割弱。利用経験者のうち、「口座情報の照会・明細の確認」を利用する人が約85%、「振り込み・送金」が8割弱