「家事も掃除もそっちのけで仕事をしてるのに成果がでない・お金が貯まらない」
お金が貯まらない人・思うように年収がアップしない人の特徴に、「部屋が汚い、手を付けられない」 ことが挙げられる。逆に、高年収の人ほど整理整頓を心掛ける傾向にあることから、部屋の状態は少なからず年収に影響するといえるのではないだろうか。
今回は、FPの筆者が、部屋が汚くてお金が貯まらない人の共通点を3つ紹介する。
共通点1 デスク周りに常にゴミがある
デスク周りに常にゴミがあると、必要な情報を合理的に取捨選択するための判断力が弱くなる。 一度深呼吸して、まずはゴミ箱に捨てに行こう。集中できる環境になり、仕事の処理能力がアップして、効率的にタスクをさばくことができるだろう。
共通点2 「もったいない」と物を捨てられない
部屋が汚くお金が貯まらない人に共通する点として「もったいない」という理由で物を捨てられないことが挙げられる。物が多いと部屋が狭くなって居心地が悪くなる。すると外出が増え、散財につながりお金が貯まらなくなるのだ。 物を大切にするのは良いことだが、長年使わない不要なものでも「いつか使うかも」と置き続けていると、部屋がいっぱいになるので気を付けて欲しい。定期的に見直し「1年使わないものは捨てる」など、自分なりにルールを作ってみよう。
共通点3 元の位置に戻さない
物を元の位置に戻さないことも共通点の1つだ。整理整頓ができている人は物の住所が決まっており、使った物を元の位置に片付ける。
しかし、部屋が散らかる人は、収納ルールが決まっていない。「また使うだろう」とデスクの上に出したままにして、結局デスクの上が物だらけになっている人もいる。
さらには、部屋が散らかり過ぎて必要な物が見つからず、新たに購入。 この繰り返しで、出費はどんどんかさむ。細かくルールを決めようとすると挫折するので、まずは「筆記具はここ、書類はここ」というように、大まかなルールを決めて守るのを実践してみて欲しい。
「部屋が汚い人」はお金が貯まらない!?
部屋が汚いとお金が貯まらないと言われているが、これには以下のような理由がある。
● 自分が何にお金を使っているかが把握できない
● 必要なものが見つからず、すぐに別のものを買い替えてしまう
● 衝動買いや無駄遣いに走る
● 生活全体に余裕がなく、何をどうすればお金が貯まるかが考えられない
思い当たる節があるなら、身の回りを整えることから始めて欲しい。ただし、案外頭と体力を使うことなので、一気にやろうとせず「1日30分」と時間を決めたり、「今日はここを片付ける」など範囲を区切ったりして取り組もう。 片付けられない人は「一気にやらないといけない」という思い込みにとらわれていることもあるが、少しずつでもやることに意義があるのでまずはスローステップで進めていこう。
部屋の汚さは心のバロメーター
今回紹介したポイントのうち、できることから生活に取り入れてみると少しずつ変わるはずだ。繰り返しになるが、少しずつでもやることに意義があるのでめげないで取り組もう。
部屋の汚さは心のバロメーターとも言える。常に綺麗な状態を保つのが理想ではあるが、ささいなことに気を付けることがままならないほど心が疲れているなら、まずは自分の心を優先して休息を取ることも大切だ。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日本FP協会の消費者向けイベントにも講師として登壇経験あり。