エノテカ社が、アメリカ・カリフォルニア州のダックホーン社が取り扱うワイナリー「カレラ」「コスタ・ブラウン」との日本国内における正規代理店契約を締結。4月1日(月)から両ワイナリーの計14品目を販売する。
両ワイナリーとも、カリフォルニアのピノ・ノワールの魅力を世界に知らしめた実力派。愛好家からも注目を集めること間違いなしだ。
ブルゴーニュクオリティのワインを手がける「カレラ」
「カレラ」は、セントラル・コーストのマウント・ハーランで、ブルゴーニュスタイルのピノ・ノワールをつくる生産者。
カレラが創業したのは1975年のこと。フランス・ブルゴーニュで経験を積んだジョシュ・ジェンセン氏が、冷涼な気候と石灰質の土壌を持つマウント・ハーランに目をつけ、そこで独自のスタイルのピノ・ノワールを生産することを決めた。
ジェンセン氏は、マウント・ハーランの土地に3つの区画をつくり、ブルゴーニュから持ち帰ったピノ・ノワールを植樹。ブルゴーニュの伝統に倣って、それぞれの区画に異なる名前を付け、畑ごとの個性を強調した。
同ワイナリーでは現在、マウント・ハーランに10の異なる個性を持つ単一畑を所有しており、ブルゴーニュワインを彷彿とさせる上質なワインをつくり続けている。
エノテカ社では、カレラのワイン10品目の取り扱いをスタート。世界に名を轟かせるカレラの実力をしかと感じたい。
評価誌で高い評価を獲得した「コスタ・ブラウン」
一方「コスタ・ブラウン」は、1997年にダン・コスタ氏とマイケル・ブラウン氏が設立したワイナリー。彼らの手がけるワインの約9割がメーリングリストによって販売されており、市場での希少性においても話題となっている生産者だ
同ワイナリーは2003年ヴィンテージの2つのワインにおいて、著名な評価誌『ワイン・スペクテーター』で95点を獲得。その他3つのワインが90点以上を獲得するなど、創業間もない頃から業界で高い評価を受けてきた。
コスタ・ブラウンのワインは2000年代まで、リッチかつエネルギッシュなスタイルで人気を博してきた。しかし、現在はさらなる進化を遂げており、カリフォルニアの銘醸地や畑のテロワールを表現する繊細なワインが注目を集めている。
特に「ギャップス・クラウン・ヴィンヤード・ソノマ・コースト・ピノ・ノワール」は、ソノマ・コーストのピノ・ノワールを牽引する「ギャップス・クラウン・ヴィンヤード」の単一畑のブドウを使ったワインで、凝縮度の高い、力強い味わいが魅力だ。エノテカ社では、このワインを含む4品目を取り扱う。
カリフォルニアのピノ・ノワールの素晴らしさを、「カレラ」と「コスタ・ブラウン」のワインを通じて体感してみては。
(IKKI)
* American Viticultural Areasの略。“政府認定ブドウ栽培地域”を表し、産地の境界線を定めるもの