鮭稚魚カラーでランカーをキャッチ
数日後、再び同じポイントに入ります。さらに雪解けが進んだのか入川は容易でしたが水位は変わらず。準備をして水面を眺めているとゴボン!とライズを繰り返すアメマスの姿が見えて期待が高まります。さらに岸際の倒木付近に目をやると鮭稚魚と思しき小さな小魚がワラワラとタムロしていてアメマスが鮭稚魚を偏食していることが伺えました。
早速、6gの鮭稚魚カラーの小型ジグをスナップに結び沖目のブレイク周辺にキャストします。まだまだ水温も低い事からリトリーブ速度は最も遅いデッドスローのただ巻きで探りを入れます。キャストを繰り返しては数m上流に移動を繰り返す事15分、何かがモサっとジグに触る感触が。そこで立ち位置を少し上流にかえてダウンクロス気味に流れるようにキャストして同じ地点を通すとピタッとジグが止まります。
そこには根がかりするような障害物がない事からすぐにバイトと確信、ロッドを大きく煽ってアワセを入れると猛烈なダッシュでドラグが引き出されていきます。引き寄せてはダッシュを繰り返す一進一退を続けること10分、目の前にはギリギリネットインできるサイズの大きなアメマスが水面で息を荒げていました。
浅瀬に横たわるアメマスのサイズを測ると68cmと歴代2位の大きさ。やや金色がかったボディにアメマスにしては細かめな斑点が散りばめられた姿はとても美しく雄々しいものでした。
謎の大物の正体
アメマスを流れに帰してさらにキャストを続けます。そんな中、デッドスローで引いてきたジグが回収手前で不自然な止まり方を見せます。根がかりにしては妙に艶かしい感覚、魚ではないかという直感を信じて2回ロッドを煽るとギュイーンと走るドラグ、全く止まらない魚。
いったいどこまで走るのかと思いながららいんテンションを保ちながら引き寄せているとフッと軽くなってしまいました。どうやらフックアウトのようです。ただフックには大きな鱗が残されていました。
その時は謎の大物かとただただ驚いていましたが帰宅してリサーチしてみるとそっくりな鱗の画像を見つけました。その正体は恐らく鯉、しかもかなりの大物であることが見受けられました。
春のアメマスはこれから
これから暖かくなって雪代が本格化するまでの短い間が春のアメマスシーズンです。今回の釣行以降も何度か訪れていますが毎回大物をキャッチできています。目指すは70cmを超える超大物ですがともかく春の釣りを楽しんでいきたいところです。
<小峠龍英/TSURINEWSライター>