セレクトショップ大手のユナイテッドアローズが2025年春に中国本土に直営店を出店する。ユナイテッドアローズは、中長期経営計画のひとつとして台湾事業の成長および中国本土を始めとするグローバルビジネスの拡大に注力する方針で。

台湾ではすでに「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)」の台北大安店や台北微風信義店、「コーエン(coen)」の微風南山アトレ店などを展開しており、中国本土も2019年12月に海外子会社である悠艾(上海)商貿有限公司(UNITED ARROWS SHANGHAI LTD.)を設立している。

その後、新型コロナウイルス感染拡大により、中国本土への実店舗の出店計画を一時的に見合わせていたが、2021年にアリババグループが運営する中国最大手の「Tmall Global(天猫国際)」に出店し、越境ECはすでに取り組みを始めている。

中国本土では、本格的な出店の前にテスト販売として、昨年5月に上海の商業施設「グランド ゲイトウェイ66(Grand Gateway 66)」、9月に北京の商業施設「三里屯太古里(TAIKOO LI SANLITUN)」にポップアップを展開しており、手応えを感じたようだ。

中国市場は、景気回復が遅れているものの、ビジネスシーンにおいてはエグゼクティブが増えており、スーツ需要は高いと見られる。ユナイテッドアローズが満を持して進出する中国本土でどういった展開をしていくか、注目したい。

文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO

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