ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフにブンデスリーガ昇格の可能性が残されている中、ドイツ紙『ビルト』が今月14日に日本代表MF田中碧の去就を特集。以前からDF板倉滉、FW福田師王擁するボルシアMGからの関心が取り沙汰される中、移籍の可能性を伝えている。
田中はデュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残す中、昨年夏にクラブ幹部へ移籍を直訴も残留。AFCアジアカップの日本代表メンバーから外れるなど、厳しい時期を過ごしたほか、代表メンバー落選後にボルシアMG、MF堂安律所属SCフライブルク、DF伊藤洋輝所属VfBシュツットガルト、MF長谷部誠所属アイントラハト・フランクフルト、セリエA(イタリア1部)サッスオーロからの関心が報じられたが、ステップアップ移籍は実現せず。それでも今年1月21日のリーグ戦再開以降は、コンスタントにスタメン出場。先月はじめに急性虫垂炎により3試合で欠場を余儀なくされたが、それでも中心選手としてチームの3位フィニッシュ、昇格プレーオフ出場権獲得に大きく貢献している。
『ビルト』は「デュッセルドルフはとにかく田中をキープしなければならない!」という見出しのもと、日本代表MFの去就を分析。「彼は今、デュッセルドルフでとても快適に感じているようだ。急性虫垂炎による手術を終えた後、さらに良くなっている」と現在の調子を紹介した上で、以下のように綴っている。
「田中に関心を寄せているクラブが列を作っている。市場価値350万ユーロ(約6億円)の彼は、興味を示すクラブにとっては掘り出し物かもしれない。しかし、ブンデスリーガ昇格が決まった場合、デュッセルドは彼の退団を何としても阻止しなければならない」
「もしデュッセルドルフが昇格プレーオフを勝ち抜けば、田中との契約延長に動くだろう。昇格できない場合は、彼の移籍金に依存することになる。彼を売却する最後のチャンスを掴まなければならない状況になる」
今月24日、28日に行われる昇格プレーオフの結果により、去就が左右される可能性がある田中。すでに複数クラブからの関心が報じられている中、本人の決断に注目が集まる。