SDGsについて学ぶ企業向けeラーニング「SDGsビジネスラーニング」を手がけるSoZo株式会社は、1,129人の大学生・大学院生を対象とした意識調査の結果をまとめた「【Z世代】SDGs シューカツ解体白書」2024年版をリリースしました。
同白書では、「法政大学SDGs+(プラス)推進特設部会」や関西学院大学などの有志学生らがプロジェクトメンバーとなり、回答者の性別によりギャップが生じた目標についてその理由を考察。調査結果とあわせて公開しています。
興味のあるSDGsの目標は?
SDGsには、人権、経済・社会、地球環境などの複数分野に関する17の目標があります。
そのうち、もっとも興味のある目標は「【目標4】質の高い教育をみんなに」でした。また、男女間で差が生じている目標があるという特徴を示しているといいます。
1つめが「【目標5】ジェンダー平等を実現しよう」です。「興味がある」と答えたのは、女性では最多となる52.4%である一方で男性は25.8%で、男女で25%近くも差が生じる結果となりました。
そして、もう1つが「【目標8】働きがいも成長も」です。「興味がある」と答えた男性が39.4%、女性が24.5%で、男女間で15%近い差が開きました。
男女間のギャップに対する学生たちの仮説
男女間で性差のあった2つの目標について、学生たちが仮説を立てたそうです。
「【目標5】ジェンダー平等を実現しよう」については「メディアでその問題を取り上げているのを目にしたり、ドラマなどでも女性が性別を理由にキャリアを阻まれている様子を見ているから」という仮説が立てられました。
女性は、メディアによるすり込みや恐怖心があるため、この目標に関心を寄せている人が多いのではないかという見解を示しているそうです。
さらに「実生活の中で女性が不利になっている状況を見たこともないし、気にしたこともない」ため、特に課題を感じないという男性からの意見もあったといいます。
そして「【目標8】働きがいも成長も」については、男性からは「自身のキャリアアップや収入に関心があり、この目標を自分自身の話としてとらえているのではないか」女性からは「キャリアアップや収入よりも、ライフステージによって仕事量を調整したり、自分らしく働くことに比重があるため、この目標にピンときていない」という意見が挙げられているようです。