イングランド2部リーグは、日本代表DF中山雄太擁するハダースフィールド・タウンと、MF三好康児所属のバーミンガム・シティが3部へ降格。両選手の去就で、今夏移籍の可能性も予想される中、日本代表OBの内田篤人氏が私見を述べた。
柏レイソル下部組織出身の中山は、オランダのPECズヴォレを経て、2022年夏にフリー移籍でハダースフィールドへ。加入1年目からセンターバックやウイングバックなど複数ポジションでプレーしていたが、カタールW杯開幕直前に行われたリーグ戦で右足アキレス腱を負傷。昨年7月に実戦復帰して迎えた今季は、リーグ戦で23試合に出場。しかし今年2月末のリーズ・ユナイテッド戦で左膝を痛めると、内側側副靱帯の損傷により一足早くシーズンを終えている。
一方、三好は川崎フロンターレ、北海道コンサドーレ札幌、横浜F・マリノス、ベルギー1部ロイヤル・アントワープを経て、昨年6月にバーミンガムへフリー移籍。同クラブと2年契約を結ぶと、今季はリーグ戦43試合の出場で6ゴールをマーク。ウェイン・ルーニー監督時代に一時出場機会を減らしたが、今年1月以降はほぼ全試合でスタメンに名を連ねていた。
今年6月に契約満了を迎える中山の去就については、英メディア『フットボールリーグワールド』は負傷直後の今年3月3日に「今季終了後にハダースフィールドを離れる可能性がある」とリポート。契約内容に契約期間延長オプションが盛り込まれていないこともあわせて伝えているが、三好の去就に関しては今月13日までに現地で報じられていない。
ハダースフィールドとバーミンガムの3部降格は、インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月9日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」でも話題に。内田氏は、MCの野村明弘アナウンサーの「残念ながら3部に落ちてしまった」という言葉に「へー」とやや驚くと、両選手とも現在27歳であることを踏まえて「年齢的な部分もあるかもしれない。移籍に関して言うと。そのまま残る可能性も無くはないかな」と移籍、残留両方の可能性を指摘している。
日本代表でDF伊藤洋輝と左サイドバックのポジション争いを繰り広げている中山にとって、ハダースフィールドの3部降格による代表招集への影響は避けられない模様。三好も代表復帰を目指しているだけに、移籍を検討している可能性は考えられる。