ビクトル・イバルボ 写真:Getty Images

 サガン鳥栖は今月11日に行われた明治安田J1リーグ第13節のジュビロ磐田戦で3-0と勝利。1ゴールを挙げたブラジル人FWマルセロ・ヒアンが、かつて鳥栖やV・ファーレン長崎でプレーしていた元コロンビア代表FWビクトル・イバルボと比較されているが、そのイバルボが今月はじめに母国クラブを退団している。

 現在33歳のイバルボは、強靭なフィジカルを活かした推進力や決定力を武器に、セリエA(イタリア1部)カリアリやローマ、プレミアリーグ(イングランド1部)ワトフォードなどでプレー。2017年3月に鳥栖へ加入したものの、度重なる負傷により悩まされて、2019年7月に長崎へ移籍。長崎でもコンディション不良に悩まされると、2022シーズン終了後に契約満了を告げられていた。

 長崎退団後、しばらくフリーの身であったイバルボ。昨年3月にコロンビア1部リオネグロ・アギラスの練習に参加したものの、正式契約には至らず。半年以上の無所属期間を経て、昨年6月末にコロンビア1部アメリカ・デ・カリへ加入する。

 しかし、加入直後に左膝を痛めて戦線離脱。2023シーズン後期のリーグ戦で3試合のスタメン出場にとどまると、2024シーズン前期は公式戦ほぼ全試合でベンチ外。3試合の出場でプレー時間わずか61分、ノーゴールと厳しい立場に置かれると、今月4日にアメリカ・デ・カリを退団した。

 なお、ヒアンは2023シーズン終了後に横浜FCから鳥栖へ完全移籍。今季ここまでチーム状況が厳しい中、ここまでリーグ戦10試合のスタメン出場で6ゴールをマーク。J1得点ランキング4位につけるなど、鳥栖の攻撃陣をけん引しているだけに、ネット上では「ヒアン、マジでイバルボ思い出す」「ヒアンの決定力がイバルボみたい」「ヒアン、イバルボとプレースタイル違うけど、ボールを預けておけば何とかうまくプレーしようという感じは似ている」という声が挙がっていた。