かつて清水エスパルスやギラヴァンツ北九州を率いていた小林伸二氏の動向に注目が集まっている。同氏は今月18日開催の明治安田J1リーグ第14節アビスパ福岡対セレッソ大阪(DAZN)の解説担当だったが、14日7時までに交代。一部では、大槻毅監督を解任したザスパ群馬や、田中誠監督解任が決定的な栃木SCで指揮を執る可能性が予想されている。
大分トリニータ、モンテディオ山形、徳島ヴォルティス、清水の4クラブをJ1リーグ昇格に導いたことから、“昇格請負人”という異名をとる小林氏。2019年からスポーツダイレクター兼任という形で北九州を率いていると、就任1年目でJ3優勝・J2復帰という偉業を達成。2020シーズンのJ2リーグを5位で終えるなど確かな手腕を発揮していたが、2021シーズンは主力の大量流出が響き、21位でJ3降格。同シーズン終了後にスポーツダイレクター専任でクラブにとどまると、昨年9月に再び兼任で監督に復帰。しかしチームの立て直しに失敗し、2023シーズン終了後に北九州を離れていた。
フリーの身となった小林氏は、今季ここまでサガン鳥栖や福岡のホームゲームをはじめ、J1公式戦数試合で解説を担当。福岡対C大阪も解説する予定だったが、DAZN公式サイトでは14日7時時点で福岡OBの中払大介へ変更となっている。
突如の解説者変更に、ネット上では「小林伸二さん、どうしたのかな?」「小林さんに何かあったのか」といった驚きの声が。「どこかでまた監督しそうな予感」「現場復帰か」「群馬、栃木のどっちかかな」というコメントも。Jクラブの監督解任が相次いでいるだけに、監督業再開を予想するファン・サポーターもいる。
群馬は今季ここまで1勝3分11敗と勝ち点6の獲得にとどまっており、最下位に低迷。AFCチャンピオンズリーグ準優勝と実績を持つ大槻毅氏が2022シーズンから指揮を執っていたが、今月8日に解任されている。
また栃木も15試合を終えて3勝3分9敗と苦戦。今月12日の徳島ヴォルティス戦で0-1と敗れてリーグ戦5連敗を喫すると、14日になって一部メディアが田中監督と柳下正明ヘッドコーチ解任が決定的と報じている。