AIも積極活用でサービスの効率と品質維持
GajiGesaは、AIも積極的に活用している。「顧客数を3倍に増やしても、サービスの効率と品質を損なうことなく成長するにはどうすればよいか?」という問いを立て、ひとつの答えとして「AIによるチャットボットの運用」に行き着いた。
とはいえ、インドネシア語の略語やスラング、タイプミスなどにも対応できなければ、実用レベルには届かない。そのあたりも考慮に入れてAIに学習させた結果、2ヵ月で目覚ましい成果が見られた。
チャットボットの回答の95%が正しいもので、問い合わせの80%は人間の手を介さず完結したのだ。問い合わせの解決時間も15分から1分へと大幅に短縮。リピーターは平均して2週間に1回の割合でチャットボットを利用しているという。今後は地方語への対応など、さらなる改善も視野に入れている。日本でも給与前払いサービスは拡大中
給与の前払いサービスは、日本でも拡大しつつある。日本で先駆けとなった株式会社JOBPAYだけを見ても、2017年から2019年にかけて同社のサービスCYURICA利用件数は3.2倍の伸びを示した。20代から30代前半が全利用者の47%を占めているという。人材不足に対応するため、多くの企業が導入を進めており、さらなる拡大が見込まれる。
実際に、給与の前払いサービスを手掛ける企業も増えており、「給与前払いサービスおすすめ10選」という記事があるぐらいだ。インドネシアと日本とでは状況の違いもあるものの、GajiGesaの取り組みから学べる部分は大いにあるだろう。
引用元:GajiGesa
(文・里しんご)