植中朝日 写真:Getty Images

 横浜F・マリノス所属FW植中朝日は、今月11日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝アル・アイン戦1stレグで同点ゴールをマーク。試合後、自身のプレーに対するブラジル人FWヤン・マテウスの反応に言及したほか、MF水沼宏太からのアドバイスも明かしている。

 植中はFWエウベル、FWアンデルソン・ロペス、ヤン・マテウスらとともにスタメン出場すると、前半から積極的に前線へ攻め込む。前半7分にはペナルティエリア手前でエウベルから横パスを受けると、ワンタッチした後に右足一閃。シュートがGKハリド・エイサにキャッチされると、右サイドでフリーのヤン・マテウスが両手を広げるなど、植中に対してパスを出すよう求めていた。

 後半に入っても、ゴールを狙う姿勢を崩さなかった植中。途中出場したFW宮市亮のクロスにタイミング良く飛び込めない場面もあったが、後半27分にヤン・マテウスのクロスに頭で合わせると、ボールはゴールマウス左下に吸い込まれた。

 横浜FMの1stレグ勝利に大きく貢献した植中は試合後、DAZN制作『やべっちスタジアム』のインタビューに対応。同クラブOBである大津祐樹氏と言葉を交わす中、「宮市選手が入って来てから本当に良いクロスが上がってきていたのに、上手くゴール前に入り込んでいなくて、そのままゴール前を通過するシーンがあった。クロスが上がるタイミングで『絶対に中に入り込んでやろう』という気持ちがゴールに繋がった」とゴール前における自身のプレーを振り返っている。

 また、大津氏から「前半にも良いシュートがありましたけど」と訊かれると、「自分がゴールを決めてやろうという気持ちが強かった」とアグレッシブな姿勢を強調。前半7分のシュートシーンに言及した上で、水沼からの金言が同点ゴールという形で実を結んだという認識を示している。

 「シュートを打った後にブラジル人選手(ヤン・マテウス)から『パス出せよ』みたいなリアクションがあったけど、ハーフタイムに水沼選手から『お前、どんどん(シュートを)打っていった方が良いから』と言ってもらった。前半と変わらずがめつく打ってやろうと思って、ゴールが決まって良かった」

 水沼の後押しもあり、ゴールを狙う姿勢を貫いた植中。2023/24シーズンのACLで3ゴール、2024シーズンの明治安田J1リーグでも1ゴール2アシストと結果を残しているだけに、今月26日開催の決勝2ndレグにおける活躍も期待される。