細谷真大 写真:Getty Images

 ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)所属MF藤田譲瑠チマは、U23日本代表のキャプテンとしてAFC U23アジアカップ優勝、パリ五輪出場権獲得に貢献。FW細谷真大(柏レイソル)らの名前を挙げながら、パリ五輪世代の能力の高さを強調した上で、日本人選手の海外移籍について持論を展開。Jリーグの秋春制移行が及ぼす影響にも言及した。

 MF久保建英(レアル・ソシエダ)やMF鈴木唯人(ブレンビーIF)、FW福田師王(ボルシアMG)など、多くの海外組が所属クラブの事情によりメンバー外となったU23日本代表。それでも細谷やMF荒木遼太郎(FC東京)ら国内組の活躍もあり、U23アジア杯でタイトルを獲得。GK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)もスーパーセーブで注目を浴びたが、藤田が大会MVPに輝いている。

 ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』では、今月12日に藤田へのインタビュー記事が公開。これによると、同選手はU23日本代表選手の能力について以下のように語ったという。

 「U23日本代表には、過小評価されている選手がかなりいます。佐藤恵允(ベルダー・ブレーメン)なんかそうですね。彼はスピード能力に富んだサイドアタッカーです。あとは細谷真大も。彼はいとも簡単にゴールを決めますよ」

 「山本理仁とはSTVVでもチームメイトなので、彼のクオリティーを知っていますし、STVVでもっと彼と一緒にプレーしたいと思っています。彼は将来、ここで中盤のレギュラーを張るだけのポテンシャルを秘めていますよ」

 さらに藤田は日本人選手のクオリティに関連して「Jリーグも欧州と同じく秋春制になりますし、このシーズン移行は日本人選手にとってアドバンテージになると思います。若い選手の海外移籍も多くなるでしょうね」と、有望株の海外移籍増加を予想。シーズン移行が日本人選手のさらなるステップアップに繋がるとの見解を示したという。

 なお、藤田は「あなたがSTVVのスポーツディレクターならば、U23日本代表の選手のうち誰をSTVVに連れて来るか?」と訊かれると、「細谷かな」と回答。2023シーズン終了後に日本代表DF板倉滉、FW福田師王ら擁するブンデスリーガ(ドイツ1部)ボルシアMGからのオファーが報じられた柏所属ストライカーの名前を挙げている。