チャットやLINEなど、テキストメッセージの文末が句点（。）で終わるメッセージに距離感や冷たさを感じ、「ハラスメント」だと感じることを「マルハラ（マルハラスメント）」だとする人びとがいるようです。

歌人の俵万智さんがX（旧Twitter）で投稿した短歌も話題となりました。

株式会社フォーイット（以下、フォーイット）は、全国の20代～60代までの男女500人を対象に「マルハラに関するアンケート」を実施し結果を発表しました。

全世代では「あまり気にしたことはない」が大多数

文末が句点で終わるメッセージを、先輩や目上の人からチャットなどでを受け取ったときの印象を全ての回答者にたずねたところ、もっとも多かった回答は「あまり気にしたことはない（64.8％）」でした。

残りの割合を見てみると、「丁寧さ」が24.6％でしたが、「威圧感」が9.0％、「距離感」が6.0％、「怒っている」が3.6％となり、ネガティブに捉えている人もいるようでした。

若い世代ほどマルハラに敏感

年代別に見てみると、「あまり気にしたことはない」と回答した人が60代では79.0％だったのに対して、20代では53.0％、30代では59.0％と若い年代ほど気にしている傾向がありました。

20代は「威圧感」「距離感」「怒っている」といったネガティブな感情を抱く人が他の世代よりも多く、若い世代は「マルハラ」に敏感であるようです。

さらに職業別にわけて、回答を分類すると「威圧感」や「距離感」といったネガティブな印象を感じている人は、学生・パート／アルバイトが多いようです。

他の職業に比べて年齢的に若年層が多く含まれることが考えられるため、年代別のデータと同じく近年の若い世代特有の新しい価値観が影響していると、調査を実施したフォーイットは推察。異なる背景・価値観をもつ人がいることをお互いに理解しあうことが重要だと伝えています。

調査概要

対象者：20歳～69歳の男女

サンプル数：500人

居住地：全国調査

方法：ネットリサーチ

アンケート実施日：3月28日（木）

調査主体：株式会社フォーイット

＜参照＞

文末に「。」がついていると威圧感を感じる？「マルハラ」に関する調査を実施！