かつてFC東京でプレーしていたRWDモレンベーク所属MF安部柊斗は、今月11日のベルギー1部プレーオフ最終節オイペン戦でスタメン出場。チームが0-2で敗れて2部降格が決まっただけに、今季限りで退団の可能性が考えられる。
安部は2020年にFC東京へすると、プロ1年目から主力選手として活躍。昨年7月にモレンベークへ完全移籍すると、ベルギーメディア『Voetbal』は「3年契約締結」と報じていた。海外挑戦1年目の今季は、開幕直前に監督が代わり出場機会限定の可能性が心配されていたが、リーグ戦27試合の出場で1ゴールをマーク。1部残留をかけたプレーオフでは、6試合中5試合のスタメン出場で2ゴールと存在感を発揮していた。
ベルギーメディア『Het Nieuwsblad』が今月4日に伝えたところによると、安部本人は「ヨーロッパに来ることができましたが、僕にはまだ夢があります。いつかUEFAチャンピオンズリーグの舞台でプレーしたいですね」とステップアップ移籍を示唆。海外挑戦1年目の生活について、以下のように語ったという。
「ベルギーでの最初の数ヶ月間は、妻がビザを持っていなかったので、僕ひとりで生活していました。食事のメニューも自分で考えないといけない状況だったんですけど、今は妻と一緒に暮らしていますよ。FC東京でプレーしていた時もそうですけど、モレンベークにも何人かブラジル人選手がいますし、彼らのおかげで環境に慣れましたね。英語の勉強はモレンベークに来る前からやっていましたが、この1年でかなり上達したと思います。今でも毎日勉強していますよ」
「ベルギーでは日本人選手がたくさんプレーしています。渡辺剛(KAAヘント)をはじめ、ベルギーでプレーしている選手のことは知っていましたよ」と、ベルギー移籍に至るまでの過程についても語った安部。モレンベークとの契約を2年残しているとはいえ、他クラブからのオファー次第では所属クラブを変える可能性もある。