タンザニアと言えば、キリマンジャロコーヒーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?あの酸味強めでフルーティーなお味は独特で、日本でも惚れ込んでいる方が多いですよね。このキリマンジャロコーヒーは、東アフリカを誇るキリマンジャロ山の麓で作られているものが有名です。
今回はこのキリマンジャロの麓の観光都市、モシについてご紹介していきます!
目次
モシとは
おすすめスポット3選
モシとは
モシはタンザニアの北東部に位置する、キリマンジャロ山の麓の都市です。山の名前の方が有名で、その山を有する都市の名前はあまり知られていないかもしれません。モシはスワヒリ語で「煙」という意味があり、活火山のキリマンジャロから立ち上る煙から由来していると言われています。
モシはサバンナ気候に属していて、湿潤なダルエスサラームと違い乾燥しています。気温も割と低めで、筆者が住むダルエスサラームからすると避暑地と感じるほど過ごしやすいです。筆者のいる所は年中蒸し暑く、一番暑い時期は雨が降っても半袖で大丈夫です。対してモシの人たちは、同じ時期にカーディガンやセーターを着る人たちがいます。
こんな気候なので、都市部とは違った農産物が取れます。外国人に言わずと知れているのはキリマンジャロコーヒー!あちこちにコーヒーの木が植えられていて、コーヒー農園ツアーなんていう観光客用のビジネスも見られるほどです。ツアーではコーヒーの収穫、コーヒー豆になるまでのプロセス見学、工場での焙煎、試飲といったイベントが通常のようです。
他にもその気候を生かして、ベリー類が栽培されています。ストロベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーなど甘酸っぱいキュートなベリーが普通に売られています。暑さで有名なダルエスサラームではもちろん栽培できず、温度管理が大変なため、ちょっとお高め。新鮮で美味しいベリーのために、モシに移住するのもありかも...!
おすすめスポット3選
筆者は今年1月に、家族旅行で初めてモシへ観光に行ってきました。緑が多く、長野や北海道を思わせるキレイな景色に癒されてきました。そんなにわかモシファンですが、図々しくも独断と偏見によるおすすめスポットをご紹介させていただきます!
1. キリマンジャロ山
やはりモシのソウルとも言える、アフリカ最高峰のキリマンジャロ山は外せません。街の至る所にシンボルとして模されているこの山を、観光から外すことは不可能でしょう!標高は実に5,895mで、日本一の富士山3,776mと比べて考えてみても、随分と高さがあることが想像できます。
素人にとって、登山をするには少しレベルの高い山かもしれません。筑波山しか登山の経験しかない筆者には、近くにいても遠い山です...。当たり前ですがそれなりの装備と日数が必要になりますので、登ってみたい方はツアー会社を利用されることをお勧めします。一番暑い1月にも少し雪が残っていましたので、防寒は必須のようです。
キリマンジャロをキレイに見たい!写真に撮りたい!という方は、早朝か日暮れ時が狙い目です。日中は雲に覆われて、見えない日がほとんどだそうです。キリマンジャロが見えると歌うホテルが多くありますので、そこで宿泊して早起きすれば、素晴らしい景色が見られそうです。
2. チェムカ ホットスプリング
モシの都市部から車で1時間ほど行ったところにある、このチェムカと呼ばれる場所。「ホットスプリング」=温泉という意味ではありますが、日本のようなイメージではありません。ほんのり温かい水が湧いているオアシスのことで、水着を着て遊べる自然のプールになっています。
とにかく水が美しく、泳がずとも心が満たされる癒しのスポットです。木々に囲まれていて、澄んだ水越しに入り組んだ根っこを見ることもできます。その根本にたくさん住んでいるのはドクターフィッシュで、足や手を入れると、角質のお掃除に来てくれます。泳いでいる途中につつかれて、何か分からず筆者は文字通り飛び上がりました。
入場料は5,000タンザニアシリング、日本円にしてたったの約¥295(2024年2月15日現在のレートで換算)です。週末は外国人で賑わうので、平日に行くのがおすすめ。ターザンロープで水に飛び込んだり、ゴムチューブの浮き輪(有料)で浮いたりと、思い思いに楽しめます。
3. 自然国立公園
モシの周辺には、いくつもの自然公園があります。キリマンジャロ山全体を包含したキリマンジャロ国立公園、東に2時間ほど行ったムコマジ国立公園、西へ2時間ほどのアルーシャ国立公園、西南に4時間行くとあるタランギレ国立公園、そのすぐ隣にあるマニャラ湖国立公園。有名なセレンゲティやンゴロンゴロも射程圏内です。
どの公園もそれぞれ特徴があり、好きな動物や見たい植物によってチョイスできます。公園に行くまでの道のりも荒野が広がっていて、タイミングが良ければ公園に入るまでに動物が見れちゃいます!筆者はタランギレ国立公園(マップではタランガー国立公園となっています)へ足を伸ばしたのですが、目と鼻の先までやってくる動物たちに興奮しっぱなしでした。