横浜F・マリノスは今月11日開催のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝1stレグで、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)にUAE1部アル・アインを迎え撃つ。タイトル獲得をかけた一戦を前に、同クラブOBの栗原勇蔵氏が準決勝までの戦いを回顧。GKポープ・ウィリアムのパフォーマンスを称えたほか、ハリー・キューウェル監督が試合展開に与える影響について私見を述べた。
横浜FMはACL準々決勝で中国1部の山東泰山を下すと、準決勝では韓国1部の蔚山HDと激突。先月17日に敵地で行われた1stレグを0-1で終えると、24日開催の2ndレグでは前半30分までに3ゴールを奪取。DF上島拓巳の退場もあり2点を返されたが、蔚山の猛攻を凌ぐとポープがPKストップ。PK戦で5-4と勝利し、決勝進出を決めた。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月9日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、ACLにおける横浜FMの戦いぶりが話題に。栗原氏はACL決勝まで勝ち上がった背景について質問を受けると「準決勝2ndレグもそうですけど、ポープ・ウィリアムの好セーブが無ければ(決勝進出はなかった)。みんな頑張っていますけど」と答えている。
またケヴィン・マスカットからキューウェルへの監督交代による変化を訊かれると、「細かい戦術は違いますけど、それまでの上積みもあります。あと、準決勝のアウェイでも、監督の力なのか、あの韓国のアウェイなのにレフェリーがちょっとマリノス寄りの笛を吹いているという。やっぱりこの監督凄いなと」と、準決勝1stレグに関して個人的見解を披露。スタジオが笑いに包まれる中、「みんな気を遣う、という印象はありました。怖くはないんですけど」と、やや笑みを浮かべながら語った。
なお、準決勝1stレグの主審は、オマーン人のアハメド・アルカフ氏が担当。同氏は2010年からFIFAの国際審判員として登録。ロシアW杯アジア最終予選や2019年のアジアカップなど多くの国際大会で主審を担当しているが、昨年4月29日に行われたACL決勝1stレグのアル・ヒラル対浦和レッズでは、86分にMF岩尾憲への報復行為によりFWサーレム・アッ=ドーサリーにレッドカードを提示。サウジアラビア国内メディアやファン・サポーターから批判を浴びていた。