U23インドネシア代表は今月9日に行われたパリ五輪予選大陸間プレーオフで、ギニア代表に0-1と敗北。セレッソ大阪所属DFジャスティン・ハブナーの招集が叶わなかった中、同クラブ公式SNSアカウントにインドネシア語の書き込みが相次いでいる。
昨年12月にインドネシアへ帰化し、AFCアジアカップで日本代表戦を含む全4試合にフル出場したハブナー。今年3月にはウルバーハンプトン・ワンダラーズからC大阪へ完全移籍し、同月28日からC大阪のチーム練習に参加。ただインドネシア国内では、新天地合流直後からAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選参戦を望む声が挙がっていた。
すると、同選手は日本時間17日開催のYBCルヴァンカップ2回戦(対いわてグルージャ盛岡)から中0日でU23アジア杯グループステージ第2節(対オーストラリア代表)に途中出場。主力センターバックとして準々決勝での韓国戦勝利を成し遂げた一方、3位決定戦のイラク戦では延長前半の96分、自身の裏のスペースを突かれたことをきっかけに決勝ゴールを献上。イラク戦後にC大阪へ再び合流していた。
ハブナーの招集問題を巡っては、『bola』をはじめ複数のインドネシアメディアが今月7日に「インドネシアサッカー協会(PSSI)の会長がハブナーの再招集を熱望。C大阪に『もう一度我々を助けてほしい』という内容のレターを送った」とリポート。インドネシア政府関係者から日本政府への働きかけもあったというが、C大阪はPSSIからの要請を拒否したという。
インドネシア国内ではハブナーのギニア戦出場が期待されていただけに、C大阪の公式インスタグラムアカウントには「ハブナーを解放して!」「なぜハブナーを出さないんだ」といったインドネシア語のメッセージが。中には、同選手の招集拒否に対する否定的なコメントも見受けられている。
なお、C大阪は今月11日開催の明治安田J1リーグ第13節でヴィッセル神戸と対戦。ハブナーがギニア戦でプレーできなかっただけに、神戸戦での出場機会にインドネシア国内のファン・サポーターも注目しているはずだ。