過去にプレミアリーグやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)などの放映権を手放したインターネット動画配信サービス『DAZN』。3年連続となる月額料金値上げやコンテンツ内での広告増加により批判を浴びる中、遅くとも2024/25シーズン限りでFAカップの放送も終了。同大会はプレミアリーグ(イングランド1部)とともに、2025/26シーズンから有料動画配信サービス『U-NEXT』で配信されるという。
海外メディア『スポーツビジネス』が今月9日に報じたところによると、日本国内ですでにラ・リーガ(スペイン1部)の放映権を取得しているU-NEXTは、2025/26シーズンからの3年契約でプレミアリーグとFAカップの放映権を単独で取得したとのこと。4月22日に日本と韓国市場での入札が締め切られ、日韓ともにU-NEXTが韓国企業『エクラ・メディア・グループ』から2大会の放映権を奪う格好になったという。
プレミアリーグの放送は、スポーツ専門チャンネル『J SPORTS』が1997/98シーズンから手掛けてきたが2018/19シーズンを最後に終了。DAZNが2019/20シーズンから2021/22シーズンまでの放映権を取得していたが、2022/23シーズン以降の放映権を巡ってエクラ・メディア・グループとの競争で敗北。同シーズンから2024/25シーズンにかけて、『SPOTV NOW』での放送が決まっていた。またFAカップに関しては、プレミアリーグの放映権がエクラ・メディア・グループに渡った後もDAZNで放送されていた。
U-NEXTは2023/24シーズンからMF久保建英所属のレアル・ソシエダ戦をはじめ、ラ・リーガ(スペイン1部)を全試合配信。倉敷保雄氏、小澤一郎氏、桑原学氏の実況・解説を独占するなど、サッカーコンテンツ制作に注力している。