おおい町(暦会館、SEESEA PARK)
おおい町のキャッチフレーズは「お見せしたいものが多いまち」だそうです。
町の90%を占める山林と若狭湾国定公園に面した海の豊かな自然に囲まれた町。
町の特産物はきのこや梅、自然薯などの山の幸、新鮮な魚介類などの海の幸。
前夜、小浜市のホテルに宿泊し、翌朝、暦会館に向かいました。
その時に車窓から見えた風景がとても美しかったのでご覧ください。
この日は3月22日でこんな時期に雪が降るのは珍しいそうですが、幽玄の世界を魅せてくれました。
暦(こよみ)会館
おおい町の名田庄(なたしょう)集落にある資料館。
平安時代の有名な陰陽師 安倍晴明の子孫"土御門家"が、応仁の乱で乱れた京を離れ、この地で約100年、3代に渡って暦作りをやっていたことに因んで建てられました。
京都の雰囲気がある佇まいです。
雪景色の果てにたどり着いたのがこの館です。
しばらく美しさに見とれていました。
ここ名田庄から京都の県境まではすぐだそうで、バイク乗りの人たちがよく通るそうです。
校倉造りの暦会館は暦、易、天文、歴史に関する資料が展示されています。
陰陽師の役割は大きく4つあります。
- 気象(天体)
- 吉凶(占い)
- 暦(カレンダー)
- 時間を測る
陰陽師というと映画や小説などでは、呪術師や魔術師のような得体のしれないイメージをもっていましたが、今でいえばれっきとした国家公務員(民間の陰陽師もいた)で、上記のような仕事を司っていました。かの有名な安倍晴明は天文の人だったそうです。
このような暦を専門とした資料館は全国でも珍しいようです。
今回、学芸員の方にご説明いただき、陰陽道の興味深いお話を伺えてとても勉強になりました。
SEESEAPARK
若狭湾沿いに広がる「みんなでつくる公園」をコンセプトにした複合商業施設。
若狭を楽しむ旅のスタート地点で、
- おおいを、あそぼう
- おおいに、あそぼう がキャッチフレーズ。
山々の谷間に広がる里山と静かに澄んだ入り江に囲まれたおおい町で、
"誰もが自由に自分らしく楽しめる場所"
"いつも新しいことに出会える場所"
そんな公園のような場所を目指しているそうです。
館内にはアウトドアショップ、カフェダイニング、イタリアンレストランなどが入っています。
敷地内には子供の遊び場 遊具、バスケット、ローラースケート場などがあり、子どもからお年寄りまで楽しむことができます。
まとめ
いかがでしたか。
高浜町とおおい町。
どちらも静かで小さな町でド派手な観光スポットはありません。
ですが、とても良い雰囲気を持った町だなと感じました。
観光客でごった返すことも少ないエリアなので、ゆっくり旅を味わうこともできるでしょう。
北陸新幹線の最果ての聖地の旅のチカラ。
日本にはまだまだ素敵な町があるな、と思いました。
文・写真・シンジーノ/提供元・たびこふれ
【関連記事】
・避暑地アッター湖で、クリムトセンターと「クリムトの庭園」を訪ねる
・ベルリン郊外に残るベルリンの壁跡地でハイキングやサイクリングを楽しむ
・高速列車「あずま」で東海岸を行く、ロンドンーエディンバラ間鉄道の旅
・【北海道】異国情緒溢れる街・小樽に行ったら、たくさんの笑顔に溢れていた。
・ハワイ・ハレイワタウンでランチをするなら?食べたい内容別のおすすめ5店を紹介