かつて清水エスパルスやカマタマーレ讃岐を率いていたゼムノビッチ・ズドラブコ氏が監督を務めている相生学院高校サッカー部(兵庫県相生市)。一部週刊誌で上船利徳元監督によるパワーハラスメント疑惑(パワハラ疑惑)が報じられているが、関係者とみられる人物が日本サッカー協会(JFA)や全国高等学校体育連盟(高体連)など関連組織の対応を批判している。
週刊誌『デイリー新潮』が今年1月に報じたところによると、上船氏は相生学院監督時代に、部員を炎天下に1時間立たせるなど、複数のパワハラ行為に及んでいたとのこと。同氏は昨年11月にAIE国際高校サッカー部の監督に就任しているが、相生学院の部員66名がAIEへ転校したという。
この問題を巡って、「相生学院サッカー部のこれから」と名乗るXユーザーは今月6日に「この騒動で転校した選手が6ヶ月ルール適応にならないのはなぜ?高体連とサッカー協会は数々の不適切指導を把握している。それなのにその後の調査がないどころかインターハイ出場を認めてしまう」と問題提起。以下のように、JFAと高体連の対応について厳しく追及している。
「日本サッカー協会の暴力等根絶相談窓口は意味がない。何度も助けを求めた。怒鳴る、暴力、サッカーが出来なくなるほど追い詰められる、でないと『弱い』。子どもが精神を病みプレー出来なくなっても動かないだろう」
「数々の不適切指導を12にまとめて暴力等根絶相談窓口や高体連に提出した。コーチに関しては指導者資格や審判資格など何もライセンスを持っていないという事で処罰対象外。そもそも授業もなく下部や社会人チームがある組織の登録を認める高体連にも問題がある。説明して欲しい。ありえない」
「相生学院サッカー部は今、ハラスメントを乗り越え被害に遭う事はなくなった。しかしこれまでの事は無かった事にはならない。6ヶ月ルールが適用されないのは不適切指導が正義?しばらく経てば何事もなく活動するのが常套手段。日本サッカー協会は「暴力行為」のみの扱いでみんなが『NO!』と言う社会を目指すには程遠い」
当該Xユーザーは「転校した選手のためにも過去の発言は控えようと思っていた。しかし高体連の判断には納得できない」と不満を爆発させている。AIEサッカー部員のインターハイ出場を巡って、JFAや高体連に何らかの対応が求められる。