元日本代表FW田川亨介は、昨年7月にFC東京からスコットランド1部ハーツへ完全移籍。FW小田裕太郎とともに今夏残留が予想されている一方、Jリーグクラブからの関心も。ハーツのスティーブン・ネイスミス監督が田川の現状について語っている。
ハーツと2026年6月までの複数年契約を結んでいる田川は、スコットランド挑戦1年目の今季ここまでリーグ戦で11試合の出場。特に今年はリーグ戦4試合の出場にとどまるなど、小田をはじめ他選手とのポジション争いで後れをとっている。
英紙『エディンバラニュース』は今月8日、田川の現状を特集。同選手の今季成績を振り返っているが、これによるとネイスミス監督は「彼にとって、今季はつねに難しいものだった。フィジカルの強さ、プレースピードに現れている。いくつかの試合でいいプレーを見せていたが、中々絡めなかった」と否定的なコメントを残したという。
それでも同紙は「田川はスコットランドのサッカーに適応するのに苦しんできた。それでもネイスミス監督は彼がチームに貢献できると信じており、プレシーズン期間でポジションを固めるチャンスが巡って来る可能性はある。この夏に、ハーツで地位を確立するかもしれない」とリポート。指揮官が1年で日本人ストライカーに見切りをつけることはないと予想している。
田川の去就を巡っては、『エディンバラニュース』が今年2月15日に「日本の移籍ウィンドウは3月27日まで開かれており、田川はそれまでに母国からオファーを受ける可能性がある」とJリーグ復帰の可能性を報道。1月にはポルトガル1部所属クラブが関心を寄せていたという。出場機会に恵まれていないだけに、今季終了後に再びJリーグクラブが同選手の獲得に動くか気になるところだ。