U23インドネシア代表率いる韓国人のシン・テヨン監督が、今月9日のパリ五輪予選大陸間プレーオフ(対ギニア代表)を前に、セレッソ大阪DFジャスティン・ハブナーの招集問題に言及した。
今年3月にウルバーハンプトン・ワンダラーズからC大阪へ完全移籍したハブナーは、先月末にC大阪に合流。以前から代表招集問題で揺れる中、日本時間17日開催のYBCルヴァンカップ2回戦(対いわてグルージャ盛岡)から中0日でU23アジア杯グループステージ第2節(対オーストラリア代表)に途中出場したことで注目を集めていた。
そのインドネシアはグループステージを2勝1敗で勝ち上がり、準々決勝では韓国をPK戦の末に撃破。ただ、準決勝でウズベキスタンに0-2で敗れると、3位決定戦でもイラクに敗れ、大陸間プレーオフへ。ハブナーは主力センターバックとしてプレーしていたが、イラク戦後に再びC大阪に合流している。
このハブナーの招集問題を巡っては、『bola』をはじめ複数のインドネシアメディアが今月7日に「インドネシアサッカー協会(PSSI)の会長がハブナーの再招集を熱望。C大阪に『もう一度我々を助けてほしい』という内容のレターを送った」とリポート。インドネシア政府関係者から日本政府への働きかけもあったというが、日本国内では「C大阪がPSSIの要請を拒否した」と一部メディアが報じている。
そんな中、インドネシアメディア『KOMPAS』が8日に伝えたところによると、シン・テヨン監督はギニア戦の前日会見でハブナーに言及。「彼がC大阪から解放されないということで、クラブの対応は理解できるが、我々にとっては(パリ五輪予選で)これがラストマッチ。インドネシア代表が五輪出場権を獲得するチャンスが滅多にない。彼を招集できず、残念だ」と落胆を見せたとのこと。指揮官はハブナー不在を想定しているという。
なお、C大阪の公式インスタグラムアカウントには、2024シーズンの公式戦日程を発表する投稿に「ハブナーを解放して!」などといったインドネシア語のメッセージが殺到。中には同クラブに対する過度な批判や誹謗中傷メッセージも見られ、アカウント炎上の事態に発展している。