フアン・マタ 写真:Getty Images

 元スペイン代表MFフアン・マタは、2023シーズン限りでヴィッセル神戸を契約満了により退団。一時、日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダへの移籍が噂されていたが、ここに来てMLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)移籍に向かっている模様。新天地でクラブの株主になる可能性も報じられている。

 マタは今月はじめ、古巣マンチェスター・ユナイテッドの公式インタビューで「日本文化から多くのことを学んだよ。リーグ優勝もしたし、素晴らしかったね」と神戸時代を振り返るとともに、「次どこでプレーするか、考えているところだ」と現役続行を明言していた。

 すると、スペインの公共放送局『RTPA』は今月8日に「元ユナイテッド所属選手のマタは、サンディエゴFCに加入する予定だ。サンディエゴFCは2025シーズンからMLSウェスタン・カンファレンスに加入する」とリポート。同クラブがオランダ1部PSVアイントホーフェン所属FWイルビング・ロサノの獲得に迫っていることも伝えた上で、「マタはサンディエゴFCのオーナーになるかもしれない」と綴っている。

 マタはバレンシア、チェルシー、ユナイテッドなど欧州複数クラブを経て、昨年9月に神戸へ加入。しかし神戸ではハードワークを重視する吉田孝行監督の戦術にフィットせず、9月16日のサンフレッチェ広島戦でデビューして以降、公式戦で出番なし。出場時間わずか10分で、今年1月6日に神戸退団が正式決定した後は、ソシエダやセビージャ、バレンシア、オビエドとスペイン国内クラブからの関心が報じられたものの、母国復帰は立ち消えとなっていた。

 なおMLSでは、元日本代表DF吉田麻也、DF山根視来(いずれもロサンゼルス・ギャラクシー)、GK高丘陽平(バンクーバー・ホワイトキャップス)ら日本人選手がプレーしている。2025シーズン以降、日本人選手と元スペイン代表の大物選手とのマッチアップが実現するかもしれない。