2022年に房総大井倉蒸溜所でラム酒の製造を始めたペナシュール房総社。同社が新たに、ラムカスクのオーナー募集をスタートした。

同社では2022年にもクラウドファンディングでカスクオーナーを募集し、大きな反響を呼んだ。今回の樽のサイズはやや小ぶりで、容量は40lほど。珍しい“オーナー制”の取り組みが、再び多くのラム好きの注目を集めそうだ。

オーナーになって自分の酒をつくる喜びを体験しよう

今回登場したのは、40lのシェリー樽と、その中で熟成させたラム酒のオーナーになれるプラン。

樽は、ウイスキーの熟成で定番のシェリー樽「Oloroso」と、シェリーの中でもっとも甘口な「PX」の2種類の中から選択することが可能。同プランでは、この樽の中で蒸溜所定番のトラディショナルラム「BOSO Rhum Fleur-花-」の原酒(65%)を1年間熟成させる。

プラン価格は440,000円。この価格の中には、1年間の樽の使用・保管費、40l分の原酒代、瓶詰め前の原酒代、オーナー証明書費が含まれる。1年以上樽を保管する際は、追加でひと月あたり5,500円が必要だ。

また、ボトリングは同蒸溜所が扱う標準ボトルで行う。サイズは700mlと500mlの2種類。キャップやオーナー用の共通ラベルなども含めて、蒸溜所が1本220円でボトリングする。別途相談にはなるものの、場合によってはオリジナルラベルや別ボトルでの対応も可能だ。

ボトリング時のアルコール度数については、希望を伝えれば蒸溜所が加水調整などを行なってくれる。自分の好みを伝えてみると良いだろう。

なお、ボトリングする際は酒税がかかる点も留意しておこう。税額は、ボトリング度数×10円×総容量で計算できる。ボトルの配送は1箱12本まで1,100円で行えるが、こうした細かな費用が気になる際は一度蒸溜所に問い合わせてみても。

オーナー特典も多数用意

同プランにはこの他にも多数の特典が用意されている。

例えば、オーナー期間中は事前予約を入れれば房総大井倉蒸溜所を自由に見学可能。カスクオーナーと一緒なら、他3名まで同行できる。

さらに、蒸溜所に隣接する古民家宿「大井倉宿せいざん」への宿泊も半額に。通常88,000円の宿泊費となるところ、44,000円で利用することが可能だ。

“自分だけの酒”への憧れを持つ人は、この機会を逃さないようにしたい。

(IKKI)

※価格は全て税込