5月5日に行われたポルトガル2部のセグンダ・リーグ公式戦に、サッカークラブのオーナーが選手として途中出場し話題となっている。
この人物は、ランクFCヴィラヴェルデンセのオーナー会社で筆頭株主を務めるアメリカ人実業家のコートニー・リーム氏(45)。コロンビア大学在学時はサッカー選手としても活躍していた。因みに弟のカーター・リーム氏も有名な起業家であり、2021年にパリス・ヒルトンと結婚している。
この日のためにトレーニングを積んできたというコートニー氏は、SCトレエンセとの試合で終盤86分にDFカルロス・フレイタスに代わって途中出場。アディショナルタイムを含め約10分間プレーした。出場中、ボールに触ったのは数回で目立ったプレーはなく、試合はホームのランクFCが0-1で敗れ3部リーグへの降格が正式に決定した。
ランクFCを率いるセルジオ・マチャド監督にとっては苦渋の決断だったようで「クラブの利益のために受け入れるしかなかった」としており「試合最後の数分間にした決断は、監督としてではなく、このチームのトップとしての決断だった」と述べた。
サッカークラブのオーナーが公式戦に出場するという珍事は各国メディアによってユーモアたっぷりに報じられ、ヨーロッパサッカーにおける前代未聞の出来事として紹介されている。
なお、今季のランクFCは第32節終了時点で7勝22敗3分。現在18チーム中18位と最下位に沈んでおり、残り2試合を前に早々と3部降格が確定した。