韓国の大手芸能事務所のHYBE(ハイブ)は5月2日、2024年1〜3月の決算を発表した。売上高は3609億1800万ウォン(前年同期比12.1%減、約397億98万円*)、営業利益は143億8400万ウォン(同72.6%減、約15億8224万円)、純利益は28億7700万ウォン(同87.5%減、約3億1647万円)と減収減益だった。
HYBEには世界的な人気を誇るBTSが所属しているが、現在は活動を中止している。「セブチ」の愛称で親しまれ日本でも人気のSEVENTEENや昨年末の第74回NHK紅白歌合戦に出演したNewJeansなどの後続グループが好調を維持しているものの、稼ぎ頭であるBTSの活動休止中の穴を補いきれずにいる。
HYBEは、傘下のレーベルから今年1月にSEVENTEENの弟分として男性グループのTWS(トゥアス)をデビューさせ、3月には女性グループのI'LL-IT(アイリット)をミニアルバム「SUPER REAL ME」でデビューさせている。昨年4〜6月は約1174億ウォン(約129億円)もの純利益を叩き出しており、これらのグループがどこまで業績に貢献できるか注目される。
一方、NewJeansの引き抜き騒動に端を発する内紛が明らかになり、HYBEを揺るがしている。この問題は、子会社のADOR(アドア)の社長でプロデューサーのミン・ヒジン氏(44)が経営権の乗っ取りを画策した疑いがあるとして、HYBEが地元警察に告発状を提出している。ADORに所属する5人組ガールズグループのNewJeansの引き抜きを画策した疑いもあるとしている。双方の主張は真っ向から対立しており、争いは長期化するとみられる。
*1ウォン=0.11円換算(5月3日時点)
文・高村 学/提供元・SEVENTIE TWO
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