<トップ画像:未踏の富士山...。いつか登れるかな???>
こんにちは!たびこふれライターの中尾です。みなさんは、『日本百名山』を知っていますか?
2022年11月から始めた僕個人の日本百名山の登山シリーズ。2024年4月現在、10座を超え、順調に登山を続けています。
10座目で振り返ってみると、「そういえば、日本百名山の紹介をしていなかった.....」ということに気がつきました。
そこで、今回は日本百名山について解説しつつ、登山の際の注意点などをアドバイスしていきたいと思います。
日本百名山とは
「文筆家(小説家のち随筆家)で登山家だった深田久弥(ふかだきゅうや)氏(1903年3月11日~1971年3月21日)が実際に登頂し、日本各地の山から定めた基準で100山を選び、主題とした山岳随筆集である。計100座の日本の名峰各座が4頁(2,000字)程度に巧みにまとめられた随筆であるが、山の地誌、歴史、文化史、文学史、山容に関する研究書であり、山格を論じたものであり、登頂にいたる過程の随想であって、紀行文集とは異なる。山の選定は、深田の登山経験によるもので、1942年の『山頂山麓』、1948年の『わが山山』1952年の『をちこちの山』、1959年の『わが愛する山々』などの山岳紀行がもとになっている。【ウィキペディアより引用】」
僕も山登りの目標として何かないものかと探していたときに、『日本百名山』を知りました。百名山と言われるくらいだから、よほど素敵な山なのだろうと思い、登山を始めましたが、やはり初級者から上級者までずらりと揃っているなというのが僕の感想。
また、この『日本百名山』の初刊が出版されたのが1964年7月だから、およそ60年前の情報であり、山容は変わらないものの、登山道の状況や設備は変わってしまっています。今では最新の情報をSNSやインターネットで事前に得ることができますので、事故が起きないように細心の注意をしながら、登山を続けていければと思っています。
日本百名山 データいろいろ
日本百名山 一覧
001【北海道】利尻岳(りしりだけ)1,721m
002【北海道】羅臼岳(らうすだけ)1,660m
003【北海道】斜里岳(しゃりだけ)1,547m
004【北海道】阿寒岳(あかんだけ)1,499m
005【北海道】大雪山(たいせつざん)2,291m
006【北海道】トムラウシ(とむらうし)2,141m
007【北海道】十勝岳(とかちだけ)2,077m
008【北海道】幌尻岳(ぽろしりだけ)2,052m
009【北海道】後方羊蹄山(しりべしやま)1,898m
010【青森】岩木山(いわきさん)1,625m
011【青森】八甲田山(はっこうださん)1,584m
012【岩手・秋田】八幡平(はちまんたい)1,614m
013【岩手】岩手山(いわてさん)2,038m
014【岩手】早池峰(はやちね)1,917m
015【秋田・山形】鳥海山(ちょうかいさん)2,236m
016【山形】月山(がっさん)1,984m
017【山形・新潟】朝日岳(あさひだけ)1,870m
018【宮城・山形】蔵王山(ざおうさん)1,841m
019【山形・福島・新潟】飯豊山(いいでさん)2,128m
020【山形・福島】吾妻山(あづまさん)2,035m
021【福島】安達太良山(あだたらやま)1,709m
022【福島】磐梯山(ばんだいさん)1,816m
023【福島】会津駒ヶ岳(あいづこまがだけ)2,133m
024【福島・栃木】那須岳(なすだけ)1,917m
025【新潟】魚沼駒ヶ岳(うおぬまこまがたけ)2,003m
026【新潟・群馬】平ヶ岳(ひらがたけ)2,141m
027【新潟・群馬】巻機山(まきはたやま)1,967m
028【福島】燧岳(ひうちだけ)2,356m
029【群馬】至仏山(しぶつさん)2,228m
030【新潟・群馬】谷川岳(たにがわだけ)1,977m
031【新潟・長野】雨飾山(あまかざりやま)1,963m
032【新潟・長野】苗場山(なえばさん)2,145m
033【新潟】妙高山(みょうこうさん)2,454m
034【新潟】火打山(ひうちやま)2,462m
035【新潟・長野】高妻山(たかつまやま)2,353m
036【栃木】男体山(なんたいさん)2,486m
037【栃木・群馬】奥白根山(おくしらねさん)2,578m
038【栃木・群馬】皇海山(すかいさん)2,144m
039【群馬】武尊山(ほたかやま)2,158m
040【群馬】赤城山(あかぎやま)1,828m
041【群馬】草津白根山(くさつしらねさん)2,171m
042【群馬・長野】四阿山(あずまやさん)2,354m
043【群馬・長野】浅間山(あさまやま)2,568m
044【茨城】筑波山(つくばさん)877m
045【長野・富山】白馬岳(しろうまだけ)2,932m
046【長野・富山】五竜岳(ごりゅうだけ)2,814m
047【長野・富山】鹿島槍岳(かしまやりだけ)2,889m
048【富山】剱岳(つるぎだけ)2,999m
049【富山】立山本峰(たてやま)3,015m
050【富山】薬師岳(やくしだけ)2,926m
051【富山・岐阜】黒部五郎岳(くろべごろうだけ)2,840m
052【富山】黒岳(くろだけ)2,986m
053【長野・富山】鷲羽岳(わしばだけ)2,924m
054【長野・岐阜】槍ヶ岳(やりがたけ)3,180m
055【長野・岐阜】穂高岳(ほたかだけ)3,190m
056【長野】常念岳(じょうねんだけ)2,857m
057【岐阜】笠ヶ岳(かさがだけ)2,897m
058【長野・岐阜】焼岳(やけだけ)2,455m
059【長野・岐阜】乗鞍岳(のりくらだけ)3,026m
060【長野・岐阜】御嶽山(おんたけさん)3,067m
061【長野】美ヶ原(うつくしがはら)2,034m
062【長野】霧ヶ峰(きりがみね)1,925m
063【長野】蓼科山(たてしなやま)2,530m
064【長野・山梨】八ヶ岳(やつがたけ)2,899m
065【埼玉】両神山(りょうかみさん)1,723m
066【埼玉・東京・山梨】雲取山(くもとりやま)2,017m
067【埼玉・長野・山梨】甲武信岳(こぶしだけ)2,475m
068【長野・山梨】金峰山(きんぷさん)2,599m
069【山梨】瑞牆山(みずがきやま)2,230m
070【山梨】大菩薩岳(だいぼさつだけ)2,057m
071【神奈川県】丹沢山(たんざわさん)1,673m
072【山梨・静岡】富士山(ふじさん)3,776m
073【静岡】天城山(あまぎさん)1,405m
074【長野】木曽駒ヶ岳(きそこまがたけ)2,956m
075【長野】空木岳(うつぎだけ)2,864m
076【長野・岐阜】恵那山(えなさん)2,191m
077【山梨・長野】甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ)2,967m
078【山梨・長野】仙丈岳(せんじょうだけ)3,033m
079【山梨】鳳凰山(ほうおうさん)2,840m
080【山梨】北岳(きただけ)3,193m
081【山梨・静岡】間ノ岳(あいのだけ)3,190m
082【長野・静岡】塩見岳(しおみだけ)3,052m
083【長野・静岡】悪沢岳(わるさわだけ)3,141m
084【長野・静岡】赤石岳(あかいしだけ)3,120m
085【長野・静岡】聖岳(ひじりだけ)3,013m
086【長野・静岡】光岳(てかりだけ)2,591m
087【岐阜・石川】白山(はくさん)2,702m
088【福井】荒島岳(あらしまだけ)1,523m
089【岐阜・滋賀】伊吹山(いぶきやま)1,377m
090【三重・奈良】大台ヶ原山(おおだいがはらやま)1,695m
091【奈良】大峰山(おおみねさん)1,915m
092【鳥取】大山(だいせん)1,729m
093【徳島】剣山(つるぎさん)1,955m
094【愛媛】石鎚山(いしづちさん)1,982m
095【大分】九重山(くじゅうさん)1,791m
096【大分・宮崎】祖母山(そぼさん)1,756m
097【熊本】阿蘇山(あそさん)1,592m
098【宮崎・鹿児島】霧島山(きりしまやま)1,700m
099【鹿児島】開聞岳(かいもんだけ)924m
100【鹿児島】宮ノ浦岳(みやのうらだけ)1,936m
※『日本百名山』に掲載されたものを転記しました
標高の分布
1,000m以下:2座
1,001m~2,000m:35座
2,001m~3,000m:50座
3,000m以上:13座
標高が高い3座
- 富士山(山梨・静岡)3,776m
- 北岳(山梨)3,193m
- 間ノ岳(山梨・静岡)3,190m
- 穂高岳(長野・岐阜)3,190m
※日本一高い富士山は、2番目に高い山とは583mも標高差があります。いかに富士山が高い山かがよく分かります
標高が低い3座
- 筑波山(茨城)877m
- 開聞岳(鹿児島)924m
- 伊吹山(岐阜・滋賀)1,377m
一番多い都道府県
- 長野県:31座
- 山梨県:12座
- 群馬県:11座
- 新潟県:11座
存在しない府県
千葉、愛知、京都、大阪、兵庫、和歌山、島根、岡山、広島、山口、香川、高知、福岡、佐賀、長崎、沖縄(計16府県)
最北の日本百名山
利尻岳【北海道利尻町(利尻島)】1,721m
最南の日本百名山
宮ノ浦岳【鹿児島県屋久島町(屋久島)】1,936m
登山の際の注意点・アドバイス
登山前
ガイドブック、登山ガイド系サイト、地元自治体・観光協会の公式サイトで入念に下調べをする(登山ガイド系で便利なサイトは「YAMAP」。YAMAPでは登山届を提出することも可能)
登る山に合わせた装備の準備(特に春山や標高の高い山は残雪に注意が必要。チェーンスパイクやアイゼンを念のため持参する)
登山系YouTubeで登山道の確認(ただし、良い事・綺麗な場所だけピックアップしている場合もあるので注意が必要)
山岳保険をかける
天気予報の確認(登山系で便利なサイトは「てんきとくらす」。初級者は前日・当日の登山指数がBまたはCの場合は入山しない方が良い)
ヘッドライト、携帯トイレ、非常食、多めの水(1日2リットル)、携帯レジャーシート、携帯毛布みたいな防寒シート、救急袋、ヒモ、養生テープなど必ず持参する
靴底(ソール)がはがれかかっていないかチェックする
いざ登山
初めての山は経験者やガイドに同行してもらう
登山届を提出する
天候が悪い時は無理をせず延期(中止)する、または引き返す
天候が良くても風に要注意
無理をしない
天候の急変に注意が必要
夏場の汗対策を万全に(汗をかいても立ち止まると急に冷えることがある)
冬場の寒さ対策を万全に
服は脱いだり着たり臨機応変に対応できるようにする
靴は重要。登る山のレベルや登山道の状況に合わせた靴を選択する
活火山に登る時は気象庁の火山情報を必ずチェック
山によっては登山道が泥道の場合もある。防水機能の登山靴を履かないと靴下までドロドロになり、終日気持ち悪い状態が続く
ヘッドライトと携帯トイレは必ず持参
非常食、飲料は必ず持参
すれ違う登山者とは必ず挨拶しよう!情報収集も大切
最後に
僕が登る山は初めての山がほとんどです。登る前のワクワク感、登り始めの「なぜ登ってしまったのだ?」という後悔(笑)、登頂した時の満足感、下山後の達成感...。こんなサイクルを繰り返しながら、山登りを続けています。何よりも安全第一。まだまだ自分の登山レベル以上の山には登っていません(たまに失敗していますが...)。100座は無理にしても半分くらい登れればいいなと思っています。
これからどんな山に登っていくのか、自分でも楽しみでもあります。ぜひ皆さんも手頃なレベルの山から登ってみませんか?どこかの山でお会いできることを楽しみにしています。
P.S. 山頂で食べるカップ麺がめちゃくちゃ美味しいことに気づいた今日この頃です。
文・写真・中尾勝/提供元・たびこふれ
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