プロ入り6年目の変化
ー高校卒業後の2019年にプロ入りしました。当時と現在を比較して、何かプレー面での変化は感じますか?
三國:プレーが変わったというよりは、メンタルが少し強くなりました。また考え方だったりサッカー戦術の理解度だったり、そういうところのレベルが非常に上がったかなと感じますね。
ーそれはいろいろな方に指導を受けたり、様々なチームでプレーしてきた経験によるものでしょうか?
三國:そうですね。CBを始めて1年後に福岡に入団したというのもあって、当初はどうしてもプロとは言えないくらいのCB能力でした。けれど、いろいろな監督さんに学んだり先輩に学んだりと5年間で積み上げてきたものが今年活かされつつあるかなと感じます。
ーアビスパ福岡では何人かの指導者から指導を受けました。なかでも1番長く指導を受けた長谷部茂利監督から言われたことで、印象に残っているものはありますか?
三國:僕がもともとFWをやっていてちょっと足でこねたがるところがあったので、長谷部監督からはCBがボールを持って切り返しはやらないようにと。「シンプルに、シンプルに」と言われていましたね。
ー2021~2022シーズンには、栃木SCへの期限付き移籍を経験されました。栃木から戻った後、プレーの安定感が増していた印象ですが、転機になった部分はありますか?
三國:2022年のシーズン、栃木ではJ2で3試合しか出られず、それで危機感を持ちました。練習はもちろんちゃんとやっていましたが、よりちゃんと色んなことを意識しながらやるようになりましたね。それと、福岡に(2022年の)夏に戻ってレベルの高い選手たちとトレーニングをしている中で(第29節)横浜F・マリノス戦でスタメン出場のチャンスをもらいました。「ここでダメだったらもう後がない」と感じていたので、その試合に集中してチャレンジできた部分があります。
「それぞれの質をもっと上げていきたい」
ー今季からは名古屋へ移籍し、長谷川健太監督の指導を受けています。印象に残っている言葉はありますか?
三國:キャンプをひと通りやったあと「ミスした時にそこから下を向いちゃってプレーがどんどん悪くなる。そこを改善できたら良い選手になれる」と言ってもらえました。ただ、開幕戦の時にもそれが出てしまい、僕のマークから失点してそれから急激にプレーの質が落ちてしまって。それ以降、この点により意識して取り組むようになってからは、プレーの質や安定性が続いています。本当に的確なことを言ってもらいました。
ー現在、ある程度手応えはありますか?それともまだ危機感がありますか?
三國:右のCBをやるようになってから良いプレーが続いているので手応えは感じています。けれど(3バックの)真ん中でも左でもどこのポジションでも良いプレーを続けられるようにしないといけないと思っているので、その部分ではまだまだです。
ー具体的に、今後改善していきたいプレーはありますか?
三國:守備の部分でもいろいろとあるんですけど、1番はパスの精度や質です。ドリブルで(相手を)1枚はがしたあとのパスの精度があまり良くないので、そこをより良い形で仲間に届けられたら良い攻撃にも繋がりますし、そういった1つ1つの質をもっと上げていきたいですね。
ー名古屋で特に仲良くしている選手はいますか?
三國:結構みんなに仲良くしてもらっています。山岸祐也くんは福岡から(同じタイミングで)来て、相変わらず凄い絡みしてきますけど(笑)。永井(謙佑)くん、森島司くん、椎橋(慧也)くんも仲良いですね。