ブレンビーIF所属MF鈴木唯人は、パリ五輪の日本代表メンバー入りが期待される一方、MF久保建英擁するレアル・ソシエダ、MF遠藤航所属リバプールなど複数クラブから関心を寄せられている模様。DF伊藤洋輝やMF原口元気擁するVfBシュツットガルトも鈴木の獲得に動いている可能性を、ドイツ紙『キッカー』が今月7日に報じている。
鈴木は今季、デンマーク1部リーグ22試合の出場で8ゴール7アシストをマーク。特に上位6クラブによる優勝プレーオフでは、ここまで全6試合スタメン出場で3ゴール5アシストを挙げている。
AFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選に不参加の中、攻撃陣の中心選手として活躍しているだけに、鈴木に関心を寄せるクラブは10以上にのぼっている模様。オランダメディア『Voetbal』は6日、同選手の獲得を狙っているクラブとしてソシエダ、トッテナム・ホットスパー、マンチェスター・シティ、リバプール、シュツットガルト、バイエルン・ミュンヘン、ヴォルフスブルク、ウニオン・ベルリン、ホッフェンハイム、ミラン、ナント、アヤックス、パルマ、KRCヘンクの14クラブを挙げている。
そんな中、『キッカー』は「シュツットガルトのスカウト陣は、鈴木を注意深く観察している。彼は昨季、清水エスパルスからストラスブールへ期限付き移籍している最中にも好印象を与えていた」と、シュツットガルトが昨年夏のブレンビー移籍前からリストアップしていた可能性をリポート。
ただ一方で「シュツットガルトとブレンビーが、鈴木の去就を巡って距離がある」と争奪戦で後れをとっている可能性を伝えた上で、「ブレンビーは移籍金として2000万ユーロ(約33億3000万円)を求めるかもしれない。買い取りオプション付きのレンタル移籍が検討される可能性もある」と綴っている。
なお、デンマーク紙『エクストラ・ブラデット』は昨年8月、鈴木が清水からブレンビーへ完全移籍した直後に「(ブレンビーが清水へ支払う)移籍金は500万クローネ(約1億1000万円)である」とリポート。ブレンビーは同選手のブレイクにより、単純計算で30億円以上の利益を上げるかもしれない。