テスラがミッドサイズセダンのモデル3に「パフォーマンス」グレードを追加。システム最高出力338 kW(460hp)/最大トルク723Nmを発生する前後モーターを搭載して、最高速度261km/h、0→100km/h加速3.1秒を実現。シャシー面の強化や内外装のアップグレードも実施。合わせて既存のモデル3とモデルYの車両価格を30万円値下げ

 テスラモーターズ ジャパンは2024年4月24日、ミッドサイズセダンのモデル3に「パフォーマンス」グレードを新規にラインアップすると発表した。車両価格は725万9000円に設定する。

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲テスラ・モデル3 パフォーマンス 価格:725万9000円 全長4724×全幅1850×全高1431mm ホイールベース2875mm 車重1850kg(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 注目のパワートレインには、テスラの次世代パフォーマンスドライブユニットであるパフォーマンス4DUシステムを採用。システム最高出力338 kW(460hp)/最大トルク723Nmを発生する前後モーターとロングレンジのリチウムイオンバッテリーを搭載して、最高速度261km/h、0→100km/h加速3.1秒を実現する。一充電航続距離は自社測定値で610kmを達成した。

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲最高速度は261km/h、0→100km/h加速は3.1秒を実現。一充電航続距離は自社測定値で610kmを成し遂げる(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 シャシー面の強化も訴求点だ。足回りにはミリ秒単位でダンピング量を調整するパフォーマンス専用の新型アダプティブダンピングシステムを装備。プリセットしたモードには、街乗りなど日常的なドライブで最適な「スタンダード」や、ダンピング制御を強化して緩衝吸収時間を短縮し、かつステアリングの応答性を高めた「スポーツ」のほか、サーキットで高いパフォーマンスを提供する「トラック」を新設定する。また、アダプティブダンピングシステムに加えてモーターコントロール、サスペンションコントロール、パワートレイン冷却、車両ダイナミクスコントローラー(VDC)を1つのシステムとして統合し、走行状況に応じてパフォーマンスの最適化を果たすトラックモードV3も採用した。さらに、シューズには前235mm/後275mmサイズの20インチPirelli P zero 4タイヤと、専用エアロデザインの20インチワープホイールを装着。制動機構には大径のブレーキローターとレッド塗装のキャリパー、パフォーマンスブレーキパッドを組み込んでいる。

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲パワートレインにはテスラの次世代パフォーマンスドライブユニットであるパフォーマンス4DUシステムを採用。システム最高出力338 kW(460hp)/最大トルク723Nmを発生する前後モーターとロングレンジのリチウムイオンバッテリーを搭載する(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲足回りにはミリ秒単位でダンピング量を調整するパフォーマンス専用の新型アダプティブダンピングシステムを装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲アダプティブダンピングシステムに加えてモーターコントロール、サスペンションコントロール、パワートレイン冷却、車両ダイナミクスコントローラー(VDC)を1つのシステムとして統合し、走行状況に応じてパフォーマンスの最適化を果たすトラックモードV3も採用(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲シューズには前235mm/後275mmサイズの20インチPirelli P zero 4タイヤと、専用エアロデザインの20インチワープホイールを装着(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 エクステリアについては、専用デザインのフロントおよびリアフェイシア、フロントスプリッター、リアディフューザー、カーボンファイバー製リアスポイラーなどを装備して、エアロダイナミクス性能を向上。空気抵抗係数(Cd値)は0.22を実現し、さらに既存モデル比でリフトの36%低減、フロントからリアまでのリフトのバランスの55%改善などを成し遂げる。ボディサイズは全長4724×全幅1850×全高1431mm/ホイールベース2875mmに設定した。

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲専用デザインのフロントおよびリアフェイシア、フロントスプリッター、リアディフューザー、カーボンファイバー製リアスポイラーなどを装備。空気抵抗係数(Cd値)は0.22を実現(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 インテリアに関しては、軽量なカーボンファイバーデコールと洗練された編み込みパターン、前後席デュアルディスプレイ、最大17スピーカー/デュアルサブウーファー/デュアルアンプを配したサウンドシステムなどを採用して、プレミアムかつスポーティなキャビン空間を創出。また、前席にはボルスタークッションによるサポート強化を果たしたうえでヒーターおよびベンチレーション機構を組み込んだベンチレーテッドスポーツシートを装備した。

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)
テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲軽量なカーボンファイバーデコールと洗練された編み込みパターン、ボルスタークッションによるサポート強化を果たしたうえでヒーターおよびベンチレーション機構を組み込んだベンチレーテッドスポーツシートなどを専用装備(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

 なお、モデル3 パフォーマンスの追加に合わせて、既存のモデル3とミッドサイズSUVのモデルYの車両価格を引き下げるとアナウンス。新車両価格は以下の通りである。

■モデル3

RWD:従来価格561万3000円→新価格531万3000円

ロングレンジAWD:従来価格651万9000円→新価格621万9000円

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲既存のモデル3 RWDおよびロングレンジAWDの車両価格を30万円値下げ(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

■モデルY

RWD:従来価格563万7000円→新価格533万7000円

ロングレンジAWD:従来価格652万6000円→新価格622万6000円

パフォーマンス:従来価格727万9000円→新価格697万9000円

テスラ・モデル3に次世代ドライブユニットを搭載した「パフォーマンス」グレードを新設定。既存のモデル3とモデルYの車両価格引き下げも実施
▲既存のモデルYの車両価格も30万円引き下げる(画像=『CAR and DRIVER』より 引用)

提供元・CAR and DRIVER

【関連記事】
「新世代日産」e-POWER搭載の代表2モデル。新型ノートとキックス、トータルではどうなのか
最近よく見かける新型メルセデスGクラス、その本命G350dの気になるパワフルフィール
コンパクトSUV特集:全長3995mm/小さくて安い。最近、良く見かけるトヨタ・ライズに乗ってみた
2020年の国内新車販売で10万台以上を達成した7モデルとは何か
Jeepグランドチェロキー初の3列シート仕様が米国デビュ