浦和レッズのサポーター 写真:Getty Images

 浦和レッズは今月7日、明治安田J1リーグ第11節・川崎フロンターレ戦における違反行為について声明を発表。サポーター1名に無期限入場禁止処分を科したが、「Reds Business Club:レッズビジネスクラブ」(RBC)の会員である『東京製旗株式会社』(TOSPA)の“嘆き投稿”に注目が集まっている。

 「Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu」で行われた川崎戦では、浦和が1-3と敗北。すると試合後、浦和の選手たちがアウェイゴール裏のサポーターへ挨拶する際に、大旗が投げ込まれる事態に。クラブはこの行為が試合運営管理規定に違反するとして、当該サポーターにレッズレディースやアカデミー(下部組織)を含む国内外全試合を対象に無期限入場禁止処分を科した。

 浦和の声明発表直後、TOSPAは公式X(旧ツイッター)アカウントで「旗は大事に扱ってあげてほしいですね…」「当店で販売しているものも、他店様のものも、ご自身で製作されたものも…どれも大切な旗なので、今一度よろしくお願いいたします…フォロワーのみなさまには言うまでもないことだと思いますが…」と投稿。

 違反行為に対するRBC会員の反応に、「スポンサーに迷惑かけるな」「旗を投げ込んだサポーターは事の重大性を認識してほしい」「スポンサー離れに繋がる」といった批判が噴出。TOSPAは「せっかく作った旗があのように使われたら、やるせないですよね…」という声に対して、「泣いてしまいます…」と反応しているほか、埼玉スタジアムのホームゴール裏が赤・黒・白を基調とした旗に埋め尽くされる画像に対して、「毎回、たくさんの旗を振ったり、掲げていただいて、旗屋冥利に尽きる光景です」と感謝している。

 なお、浦和は川崎戦での違反行為を受けて、公式サイトを通じてファン・サポーターに以下のようなメッセージを発信している。

 「私どもがそうした努力を行うことは当然の務めであり、美辞麗句で飾り立てるべきものでないことを承知しておりますが、多くのファン・サポーターのみなさまや社外関係者のみなさまがクラブと共に、再発防止のために意識を高め、互いに声を掛け合うなどして安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現を浦和レッズ全員で目指そうと行動してくださっている最中にこうした事案が発生してしまったことに対し、悔しさと憤りを感じずにはいられません」

 「しかしながら、今回の事案によって安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に向けた覚悟が揺らぐことは絶対にありません。引き続き矢印を自らに向け、再発防止施策への注力と、違反事案に対する適時適正且つ毅然とした対応を徹底し、安全・快適で熱気ある満員のスタジアムの実現に全力を投じてまいります」