かつて名古屋グランパスでプレーしていた元ブラジル代表FWジョーが今月6日、ブラジル警察当局に逮捕された模様。ブラジル2部リーグ戦のキックオフ直前に連行されたという。
ブラジルメディア『グローボ』の報道によると、アマゾナスFC所属のジョーは、6日のブラジル2部リーグ第3節ポンチ・プレッタ戦でスタメン入り。チームメイトとともにホテルからバスでスタジアムへ向かっていたが、途中でバスを下車。スタジアムに行くことなく、警察車両で刑務所に連れていかれたという。
また警察当局の発表によると、同選手には8人の子供がいるが、養育費未払いの疑いで逮捕。一方で弁護士の話によると、未払いの養育費が少額であるとして、7日にも支払いが完了して釈放される見込みだという。
現在37歳のジョーは、かつてマンチェスター・シティでプレーしていたほか、2014年のブラジルW杯に出場。2018年に名古屋へ加入すると、来日1年目にJリーグ得点王のタイトルを獲得するなど、絶対的ストライカーとして活躍していた。
しかし2020年4月に無断で帰国した上、名古屋と契約中にもかかわらず、ブラジル1部コリンチャンスと契約締結。この契約問題では、国際サッカー連盟(FIFA)やスポーツ仲裁裁判所での裁判を経て、名古屋の勝訴が確定し、コリンチャンスとジョーに対して、賠償金260万ドル(約3億5000万円)の支払いを命じられていた。
契約問題での敗訴後、ジョーは昨年1月25日にサウジアラビア2部アルジャバラインへ加入も、環境面に対する不満を抱き、わずか5日で退団。2月26日にはブラジルメディア『Radio 365』の番組出演時に現役引退を表明も、昨年12月に突如現役復帰。アマゾナスFCの一員として迎えた今季は、ここまで公式戦6試合の出場で1ゴールをマークしていた。