ミハイロ・ペトロヴィッチ監督 写真:Getty Images

 北海道コンサドーレ札幌は今月6日に行われた明治安田J1リーグ第12節で、FC東京に1-2と敗北。J1最下位に沈む中、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督解任説が飛び交っているほか、クラブ公式SNSの投稿に対する批判や苦情も相次いでいる。

 札幌は今季開幕直後から怪我人が続出。GK高木駿の長期離脱によりY.S.C.C.横浜からGK児玉潤を完全移籍により獲得しているが、リーグ戦直近5試合で白星から見放されている。また先月27日の第10節湘南ベルマーレ戦では、前半3点リードから追いつかれるなど、守備陣が脆さを露呈。FC東京戦でも前半5分にDF馬場晴也のゴールで先制も逆転負けを喫した。

 リーグ戦12試合を終えて1勝5分6敗と、J1残留圏の17位湘南ベルマーレから勝ち点2差の最下位に沈んでいる札幌。クラブ公式X(旧ツイッター)アカウントは、FC東京戦後に「チームの明日のトレーニングはOFFとなります。宮の沢白い恋人サッカー場が芝の養生期間に入る為、チームは5月8日から26日までの間、札幌ドームのサブグラウンドでトレーニングを実施いたします」とアナウンスしている。

 この投稿に対して「連戦お疲れ様でした」「休みも勝利に繋げてもらいたい!」というメッセージが寄せられている一方で、「休んでる暇ある?」「練習しろ」「練習ではなくてミーティングでの共有と補強が先」「トレーニングしなくていいから、ミーティングしてくれ」といった批判や叱咤も飛んでいる。

 また、ネット上ではペトロヴィッチ監督の進退を巡って解任派と続投派で意見が真っ二つに。「このまま行っても状況改善されないから、ミシャ監督を解任すべき」「逆転負けが多くて守備脆いから、ミシャだとダメかも」という意見が湧き起こる一方で、「フロントが選手を用意できないのに監督に責任取らせるのはあり得ない」「ミシャ監督解任よりも、補強をすべき」などと、2023シーズン終了後に外国人選手を獲得しなかった強化部やクラブ首脳陣の責任を問う声も挙がっている。

 なお札幌OBのジェイ・ボスロイド氏は、以前から監督交代を推奨。今年3月2日の第3節・浦和レッズ戦後にXで「(ペトロヴィッチ)監督を含めて、コンフォートゾーンにいる人が多すぎる。互いに要求しない人が多すぎる。レジェンドの小野伸二が監督になるのを見たい」と綴ると、3月16日の第4節・町田ゼルビア戦後には「ディフェンスハーフでのポゼッションには、何の意味もない。左から右への長い対角線(のパス)には、何の意味もない。(監督の戦術には)プランBがない」と現札幌指揮官の戦術を批判している。