明治安田J1リーグ第12節のガンバ大阪対セレッソ大阪(大阪ダービー)が、今月6日にパナソニックスタジアム吹田で開催。G大阪がFW宇佐美貴史のゴールにより1-0と勝利を収めたが、今年1月にC大阪からG大阪へ完全移籍したDF松田陸の振る舞いが話題に。ネット上では、一部から誹謗中傷メッセージも飛んでいる。
大阪市出身の松田は、2016年から8シーズンにわたりC大阪に在籍。2017シーズンに天皇杯とYBCルヴァンカップの2冠達成を成し遂げるなど、サイドバックの主力選手として活躍していたが、2023シーズンに出場機会を減らすと、シーズン途中でヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍。甲府でもリーグ戦9試合の出場にとどまり、今年1月にMF鈴木徳真とともにC大阪からG大阪へ移籍している。
そんな松田は、今季開幕直後に左腓腹筋肉離れで戦線離脱。G大阪加入後初めての大阪ダービーでもベンチ入りしなかったが、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像では、試合後に満面の笑みでチームメイトと抱き合う同選手の姿が捉えられている。
禁断の移籍で話題を呼んでいただけに、X(旧ツイッター)上では松田の喜ぶ姿を切り取った動画が拡散。「松田陸が大喜びしていたの見ると、勝てて良かったと思う」「松田陸の喜び方が最高!」「松田陸も完全にガンバの一員」といった好意的な声が多く寄せられているが、一部からは「気持ち悪い」といった誹謗中傷も。これには「うちの選手を叩くな」「誹謗中傷は許さない」といった怒りの声が湧き起こっているほか、両クラブのサポーターによる批判の応酬や煽り合いも発生。「俺たちの松田陸、鈴木徳真。俺たちの大阪」「負け犬の遠吠え」という声も見受けられる。
FC東京対東京ヴェルディ(東京ダービー)、ベガルタ仙台対モンテディオ山形(みちのくダービー)をはじめ、つねにネット上での否定的な投稿やスタジアム内外での違反行為で話題になる日本のダービーマッチ。クラブが対応に迫られるケースも相次いでいるだけに、サポーターには適切な言動が求められる。