日本代表FW西村拓真は現在、横浜F・マリノスからスイス1部セルヴェットFCへ期限付き移籍中。DF常本佳吾とともに、元鹿島アントラーズ指揮官であるレネ・ヴァイラー監督のもとでプレーしているが、2023/24シーズン終了後に横浜FMへ復帰する可能性があるという。
西村は今年2月10日に横浜FMからセルヴェットへ買い取りオプション付きの期限付き移籍により加入。加入当初、選手登録に関するクラブの手続きミスにより、公式戦出場の可能性が危ぶまれていたが、同クラブ所属FWロニー・ロデリンがスイス5部所属ペルリー・セルトゥへレンタル移籍したことにより登録枠が空くと、2月25日開催のスイス1部リーグ第25節ヤングボーイズ戦でデビューしていた。
UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(UECL)でプレーできなかったものの、スイス1部リーグ戦では10試合の出場で3ゴールをマークしている西村。国内カップ戦でも2試合ともにスタメン出場と存在感を発揮している。
スイスメディア『ブルースポーツ』は今月6日、西村へのインタビュー記事を掲載。これによると、同選手はUECLベスト16敗退という結果に対して「もちろん、それがサッカーであり、良い時もあれば悪い時もあります。ただ、僕たちは決して諦めませんし、どの試合でも全力を尽くします。負けた場合、それは自分たちに何かが足りない証拠なんです」と持論を展開したとのこと。一方で、同メディアは「セルヴェットでプレーする西村の去就は、この夏以降不透明だ」と、買い取りオプションが行使されない可能性を伝えた。
セルヴェットはレギュラーシーズンを2位で終え、現在上位6クラブによる優勝プレーオフを戦っている。3月17日のリーグ戦を最後にゴールがないだけに、プレーオフ残り4試合と国内カップ戦決勝でのパフォーマンスが西村の去就を左右する可能性も考えられる。