ハダースフィールド・タウンは、今月4日に行われたイングランド2部リーグ戦で敗れて3部降格が決定。同クラブ所属の日本代表DF中山雄太に今夏退団、フリー移籍の可能性が報じられている。
柏レイソル下部組織出身の中山は、オランダのPECズヴォレを経て、2022年夏にフリー移籍でハダースフィールドへ。加入1年目からセンターバックやウイングバックなど複数ポジションでプレーしていたが、カタールW杯開幕直前に行われたリーグ戦で右足アキレス腱を負傷。昨年7月に実戦復帰して迎えた今季は、リーグ戦で23試合に出場。しかし今年2月末のリーズ・ユナイテッド戦で左膝を痛めると、内側側副靱帯の損傷により一足早くシーズンを終えていた。
中山とハダースフィールドの契約は今年6月までだが、英メディア『フットボールリーグワールド』は負傷直後の今年3月3日の時点で「今季終了後にハダースフィールドを離れる可能性がある」とリポート。契約内容に契約期間延長オプションが盛り込まれていないことを明かした上で、「今年6月までに契約延長で合意に達しなければ退団する」と綴っている。
イングランド3部降格決定後、現地では中山の去就について報じられていない。しかし、同選手が日本代表でDF伊藤洋輝と左サイドバックのポジション争いを繰り広げているだけに、代表でのキャリアを考慮した上で、ハダースフィールドと契約延長しない可能性は十分に考えられる。
なお、イングランド2部リーグの残留争いでは、バーミンガム・シティも22位で3部降格が決定。MF三好康児は同クラブ加入1年目であり、来年6月まで契約を残しているが、中山と同じく降格により去就は不透明とみられる。